トランス・ワールドのレビュー・感想・評価
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誰も知らないB級映画だから、だれかに薦めたいくらい面白い
観終わったあと、誰かに薦めたくなる作品。超B級低予算映画で、話題にもならない誰も知らない映画ほど、良作だったときの感動とはないですがね。
オープニングから一変してタイトル後の展開がグッと怪しさが出てくるのがいいです。ホラーというより、世にも奇妙な物語のテイストというか…。展開はまさに予測不可能であり、このあとどうなる?ってぐいぐい惹きつけるけど、ストーリーは淡々と進んでいくというギャップも演出の巧さを際立たせている。
謎を解明するというより、現状打破から進んでいくうちに、え?!どういうこと?みたいな展開がまたいいですね。SFというよりファンタジックな感覚でいて、ミステリアスというか。SF迷宮みたいな感じですかね。
俳優の方々も上手なんでしょうね。自然な演技と、どこか全員に影があるような、なにか曰く付きのような雰囲気はしっかり出ている。お金をかけないでいい映画をつくるときは、やはりストーリーと演技と演出がうまく嵌っていないといけないって感じましたね。今作はほぼ密室ストーリーのような展開で、出演人数の少なさ(7人ほど!?)とストーリー展開の巧みさ、観終わったあとの観れてよかった感は、ビンチェンゾ・ナタリのキューブを観ているよう。
これから観る方は、あまりレビューを読まずに今すぐ鑑賞してください。
ジャンルは?
初めはサイコスリラー?と思ったが見ていくうちに、タイムスリップ、ファンタジー物だ!と。お金も掛かっておらず、俳優はスコット・イーストウッドしか知らなかったけど、アイデア良くて中々面白かった。どういう繋がりがあって集められたのか、ずっと思ってましたが、まさか4代にわたる親子だったとは。強盗で入った店の店主の一言、金庫の中が始まりですね。
なんとも不思議な感覚に陥る作品
その後の続編が見たい。
まったく知らない作品で、何気に鑑賞しましたが、
いやまったくとても良く考えられたシナリオにすっかりはまりました。
しかし、皆さんが書いているように、
あのドイツ兵だか何だかが登場したとたんにトーンダウン。
その後がもう少し描かれていても良かったですよね。
いや、その後が見たい、続編お願い(人-)。
何を書いてもネタバレしちゃいそうなのですが、途中まではシチュエーシ...
最後は納得
結構よかった。
amazonのレビューで高評価だったので、何気に見たら、割と面白かった。ストーリーは3人目辺りで読めたけど、よく出来ていたと思う。分かりやすい、けど感情的に、娘と分かっても、違和感過ぎて、感動の再会にならないけど。だんだん、実感が湧いて親子の絆みたいなものが生まれる感じとか。良かったかなー。
軽い気持ちでみたけど☆
暇つぶしになんとなく見た映画だけど、結構面白かった。最後まで飽きることなくサラッとみました。舞台が変わらず、ひたすら森の中での出来事だけどストーリーが面白いから飽きない。最後がハッピーエンドで良かった。
『君の名は。』より面白いパラドクス!拾いもん
オープニングはコンビニ強盗する若いカップル。現金は奪い取り、ついでに「その金庫もよこしな!」と店員に銃を突きつけるジョディ(サラ・パクストン)だったが、「お気に召さないと思いますよ」という店員の声とともにドーン。全く風景が変わり、森の中を彷徨う妊婦サマンサ(キャサリン・ウォーターストーン)の姿が描き出される。
小屋にたどり着き食料を探してみるが、そこへ小屋の住人かと思われる男トム(スコット・イーストウッド)が斧を持って現れるのだ。ホラー要素はここだけだったかと思うが、サバイバル生活を強いられ、翌日にはまた一人の女性が現れる。あ、強盗やってたジョディじゃないか!と、サバイバル生活も3人で過ごさねばならなくなった。
サマンサはガス欠の車、トムは事故った車、そして強盗やったことを隠しながらも瞬間移動してきてしまった女ジョディ。水や、寒さを防ぐために苦労しながら、昼間は森からの脱出を考えていたのだが、どこへ向かっても小屋に戻ってきてしまう。やがて3人が自分のいる場所が全く違う(ウィスコンシン、ニューハンプシャー、サウスダコタ)と主張することで関係もぎくしゃくしてくるのだが、銃声は聞こえるし、皆が自分が死ぬ夢を見るし、途方に暮れる3人であった。
ある日、近くの枯葉に埋もれた防空壕を発見するが、そこにある地図やワインなど、全てドイツ語だったのだ。父が同じく戦死したというサマンサとジョディ。父親がドイツ人であるというサマンサが第二次大戦の・・・などと言うものだから、3人の時代がそれぞれ違うことも発覚!場所だけでなく時代も違うとなれば『君の名は。』を思い起こすのですが、いったいどんな結末を迎えるのでしょう・・・とワクワク感が止まらない。
何度も聞こえた銃声はナチス兵のものだった。本人はナチス兵じゃない!ドイツ兵だと主張するところも可愛い。しかし、彼は乱暴者であり、3人をロープで縛り上げたりする。そして見つけたロケットペンダント。「どこで手に入れた?」とドイツ語でまくしたて、詰問するドイツ兵ハンス。あら私も持ってるわよ!あなたは?などと、ストーリーの核心部分が見えてくる。
4人がそれぞれ不幸な死に方をする物語。しかも、ハンスが曾祖父で、サマンサが祖母、ジョディが母親であるトム。うそだー!信じたくないと頭を抱えるクリント・イーストウッドの息子は悩む。それぞれ大戦中、1962年出産時、1985年死刑、2011年自殺という重いテーマではあるのだが、曾祖父が空爆から生き残りさえすれば幸せな暮らしができるんじゃないかという結論に達し、なんとかハンスを防空壕に導こうと頑張るのだが、いかんせんドイツ語がわかるのはサマンサだけ、しかも片言。ジョディの腕の傷が消えていくわよ!といったタイムパラドクスものの常套手段も使われ、親が死んだら消えてしまうという残酷さ。どうせ年末にはみんな死んでしまうんだから、未来のやり直しに賭けるという前向きな展開は評価できると思います。うーん、面白かった。ほんと拾い物。
役者は4人のみ、撮影は雑木林のみ、セットはボロ小屋と防空壕。でも目...
だまされた!良い意味で!
タイトルなし(ネタバレ)
どこかわからない場所で迷子になってしまった3人。3人が3人とも状況を飲み込めずに警戒し合う。やがて、場所の検討はおろか、生きる時代さえ異なることに気づく。4人目の人物が現れることで事態は急展開を見せる。それぞれが親子関係にあること。全員自らが死んでしまう夢を見ていること。その事実に気づくのだ。
わからないことばかりの世界で、唯一はっきりしてることは、自らの不幸な未来の結果としてそれぞれが存在すること。であるならば不幸の元凶となった現実を変えることで未来を変えられるのでは?
種明かしの後は一気にハッピーエンディングに向かう感じでもう一声欲しかった気もするけど、時代も場所も違う世界に迷い込むという荒唐無稽なミステリーにどうやって結末をつけるかと思っていたら予想以上に綺麗なオチでプロットが実に見事。
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