「滝の上の英雄伝」バーフバリ 伝説誕生 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
滝の上の英雄伝
本国インドではあの『きっと、うまくいく』を超える歴代新記録のメガヒット、アメリカを始め世界各国でもヒット、2部作からなるアクション叙事詩の前編。
ストーリーも登場キャラも演出も、スケールも迫力も、音楽も歌も、何もかもが特濃。
インド映画の超人的パワーを改めて感じさせる、超大作ボリウッド・エンターテイメント!
とにかく内容がてんこ盛りなので(それでいて破綻していない!)、順々に。
雲にも届く巨大な滝。
その麓で赤子を抱えた老女が兵士に追われ、自らの命と引き換えに、赤子は滝の下で暮らす部族に拾われる。
ジヴドゥと名付けられ逞しく成長、滝の上の世界に憧れ、何度も滝登りに挑戦。
遂に頂上に辿り着き、そこで美しき女戦士アヴァンティカと出会い…。
序盤はハッキリ言ってツッコミ所満載。
ジヴドゥの超人的身体能力は漫画の世界。
アヴァンティカ似の女神に導かれ、滝を登るシーンはファンタジー!(実際、ファンタスティックな演出になってるんだけど)
アヴァンティカとのロマンスはもはやシュール! ジヴドゥはアヴァンティカに気付かれず彼女の身体にタトゥーを描くアプローチをするのだが、とあるシーン、アレ、何で気付かん…!?
アヴァンティカは女心を刺激され、二人はあっという間にフォーリン・ラヴ。ミュージカル的な歌に彩られながら。
ジヴドゥは屈強な筋肉を見せ、アヴァンティカもちょいセクシーシーンあり、あちゃ~地雷映画だったかと一瞬思ったが、ここはご愛敬。
滝の上に広がるマヒシュマティ王国。暴君バラーラデーヴァが治める。
王国には、前王妃デーヴァセーナが幽閉されていた。
彼女のバラーラデーヴァへの激しい憎しみはゾッとするほどの凄味!
アヴァンティカはデーヴァセーナを救う任を課せられており、ジヴドゥもそれを手伝う。
巨大黄金像直立式の日、作戦決行。その時、王国の人々はジヴドゥを見て驚きの声を上げる。
「バーフバリ!」
ジヴドゥの出生の秘密が明かされる…。
実はジヴドゥは、代々マヒシュマティ王国を治めていたバーフバリ族の血を引く者。
前王、つまりジヴドゥの父は偉大な王だったが、バラーラデーヴァ一派の陰謀や謀反で殺された。
自身が王族である事に戸惑いつつ、ジヴドゥは復讐を誓う…。
実は主人公は…!
定番的な英雄伝だが、非常にエキサイティング!
まず、アクションのスケールや迫力がマジスゲェ! ミニシアターなのが勿体無いくらい。VFXも高クオリティー。
何度も言うけど、ツッコミ所は満載。主人公のスーパーパワーとか、呆れるを通り越して、面白くなってくる。
スローモーションを多用した、コテコテ&ケレン味たっぷりの演出は癖になる。
インド映画なので勿論歌あり。迫力ある音楽が作品をさらに盛り上げる。
主人公はマッチョイケメンと言うより、かなり濃い。インド映画あるある、女優が美人。
キャラで気に入ったのが、バーフバリ族に仕えていたが、現暴君の奴隷の身である老兵カッタッパ。
そして、彼が…!
何故だか凄く気になっていて、レンタルされたら絶対見ようと思っていた本作。
興奮もツッコミ所も含め、色々まとめて見応えあり! 期待以上に面白かった!
本作の幕切れはメチャメチャ気になる所で。
あの幕切れはズルい!(笑)
続きが超見たいではないか!
続編も年内には公開されるらしいが…
多分またレンタル待ち。
そんな殺生な!