「二次元に感じる広大な空間」ぼくのまち SHさんの映画レビュー(感想・評価)
二次元に感じる広大な空間
平面的描写に終始し、しかも映像表面には常にマチエールのようなものがちらついているので、完全なる二次元であることを主張しているにも関わらず、最終的には茫漠とした空間を感じてしまった。
展開されるイメージは、日本人が持ってイルであろうトラウマと言うべきものなのだろうか、映像で常に見せられるあらゆる戦争、よく知っている戦争、しかしどの戦争も全く知り得ていない・・・戦争は全く知らずとも、その恐怖や嫌悪たるや凄まじいもの、とはいえ本当のそれを知らないが故に自分の中にある憎むべき戦争は常に無味簡素、これがどこまでも続いた場合、またあの憎むべき愚行は繰り返されてしまうのであろうか・・・
人それぞれ、あらゆる想像がかき立てられることだろう。
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