「盛り上がりに欠けたかな、レトロな雰囲気は好きでしたけど・・・」スペース・ステーション76 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
盛り上がりに欠けたかな、レトロな雰囲気は好きでしたけど・・・
雰囲気的には嫌いじゃなかったのですが、面白かったかと言われると、それほど面白くはありませんでした(苦笑)
まあとにかく単調なストーリーなんで、終盤まではホント盛り上がらず結構退屈で・・・。
皆の感情が爆発するクライマックスも、それほど驚くような展開ではなく・・・。
どうせならもっと笑える展開にするか、逆にもっとシリアスな展開にするか、どちらかにして欲しかったですね、中途半端すぎてグダグダ感が半端じゃなかったです。
まあ地球にいようが宇宙にいようが、人間は人間、結局皆抱えてるものなんかは同じなんだ、孤独なんだと、言わんとしてることはよく分かるんですけどね。
最後だけでなくもう少しSF的設定をストーリーに上手く組み込んで生かすことが出来たなら、もっと面白い作品になった気もするのですが。
そんな訳で日本では劇場未公開になったのも思わず納得、キャスト的にもパトリック・ウィルソンにリブ・タイラーにマット・ボマーではちょっと弱いかな・・・。
しかしリブは久しぶりに見たけどアップで見たら結構劣化してたなぁ、ヒロインとして作品を引っ張るにはちょっと厳しかったかも。
逆にパトリック・ウィルソンの艦長は、まずまずキャラも立っててちょっと面白かった。
彼の秘密は周りの皆は知ってるけれど、本人は皆に知られていないと思っていると言うキャラ設定は、何気に絶妙でしたよね。
リブ・タイラーが演じた新任の補佐官の聞く耳を持たない感じも、彼の秘密を知ればそれも納得と言った感じで、艦長絡みの話は数少ないお楽しみポイントだったなと。
他多数の濃いキャラの方々は、微妙な存在感だったかなぁ。
それとまあ舞台となった宇宙ステーション・オメガ76の無機質でレトロチックな雰囲気自体も、好きは好きだったんですよ。
特別70年代SFが好きな訳ではないんですけど、何でも揃ってそうな、昔想像した近未来の宇宙船っぽいチープさを醸し出すあの感じは、なかなか良かったです!
物は揃っていても、何かが足りない・・・その辺の表現方法に、もう一工夫あればなぁ、返す返すも勿体無かったですね。