「誰と話してんの?」ダークハウス kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
誰と話してんの?
廃墟となったリビングストン家。ジョン(ミリガン)は「ブライアンを探してくれ。ミッシェルが心配だ。犯人は家だ」の一点張り。設置されていた13台のカメラからは犯行時の映像が出てこない。そしてわかったことは、ジョンの母親がリビングストン事件の生き残りだということ。ジョンの立場はどんどん悪くなる。
やがて設置されたカメラ映像が次々と解明されていくが、逃げ出したブライアンが何者かに取りつかれた状況で事故を起こしていた。そこで警官を撃ち、コンビニへと逃げて立て籠もる。彼が奇声を発すると無線機の向こうのジョンが苦しむという不可解な状況。突入したルイス刑事(グリロ)は止む無く射殺するが・・・
家の隠し部屋でミッシェルを発見。魔法陣の呪いの言葉も解明に向かい、降霊会の6人全員が死ぬと悪魔が解き放たれるというのだ。全員を殺してはならないと、必死でジョンを救おうとするエリザベス・クライン(マリア・ペロ)。さらに、秘密の部屋を発見した警官たち。そこで見たものは生きていたミッシェルと、自殺したジョンだった!!
徐々に全貌が明らかにされていく手法だったが、エリザベスが尋問していたジョンは何者だったんだという恐怖。ルイスからジョンの遺体を発見したと伝えられても信じられない状況なのだ(観客ももちろん)。結果、悪魔は誰に取りついていたんだいう謎が終盤わかるようになっていたのだが、まるで『ソウ』シリーズの展開のようだった。救急車で運ばれるミッシェル。彼女は妊娠していて、お腹の中の子にどうも取りついていたという結末。まぁ、ミッシェルが死なない限り悪魔は出てこないんだろうけど、ミシェルの子もやはり将来は降霊会を開くんだろうな。断片的なPOVの映像と、それを撮影した映像の切り替えしによって、分かりづらい演出だったが、最後の最後でようやく分かりやすくなっていた。ラスト、インタビュー映像には誰も映ってなくて、「私はいったい誰と話をしていたのよ?」と困惑するエリザベスの表情は良かった。