「そもそも、どういう夫婦だったのか?」ダブル 完全犯罪 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
そもそも、どういう夫婦だったのか?
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主人公レベッカ(エマニュエル・ボージエ)が気丈で探偵まがいの設定、死んだはずの夫が生きていたという導入部が上手いので惹きこまれてしまったが観てしまえばそんなに込み入ったサスペンスでもないしアクションも凡庸でした。
(ネタバレ)
自分の存在を偽装していながらすぐばれる指をわざわざ痛い思いをして現場に残したのは何故なのか、レベッカを呼び寄せたかったのか?、暗証がレベッカの誕生日など愛情を感じさせる、レベッカに金を見つけて欲しかったのか?、その割には殺そうとするのでは辻褄が合わないでしょう。
何より夫との暮らしぶりが描かれていないし、お似合いのカップルと言う訳でもないし妙な夫婦だったのねとしか思えません。展開から妄想すればレベッカに見下されて、実は凄い男だと見返したかったのかも知れませんね。二度目の妻には豪勢な暮らしをさせていながら欲張りすぎたと殺してしまう、彼はそもそも妻に何を期待していたのか・・。
レベッカが引金を躊躇なく引いたのは殺そうとしたことへの報復なのか自尊心を傷つけられたことへの怒りだったのか、そもそもなぜ一緒になったのか男女の関係の方が深い謎、最後は捜査官とのロマンスを感じさせますがこれまたどうなることやら・・。
このミステリー、浅いのか深いのか、観客を惑わしたかったのでしょうが恣意的な展開では真意が読めませんでした。
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