「良い意味でも悪い意味でも肩透かし(゜_゜)」殿、利息でござる! マツマルさんの映画レビュー(感想・評価)
良い意味でも悪い意味でも肩透かし(゜_゜)
貧困にあえぐ庶民が一発逆転の秘策として、御上に金を貸し、金を借りたが利子も払わぬ御上にあれやこれやで利子を取り立てる、痛快娯楽!かと思いきや、思いっきり歴史道徳のお話。
阿部サダヲさんが出ているのでコメディかと思いましたが、違ってました。
ストーリーは現状に誰もが不満を抱いていたが、どうする事も出来ずに貧困にあえいでいるが御上に金を貸して、利子を取り立てて、その利子で我が町を盛り上げようとするが、その元銭と御上にどう金を借りてもらうかと言うのが大まかなあらすじ。
阿部サダヲさんが無双的な主役かと思いきや、どちらかと言うと瑛太さんの方が主役っぽくて、妻夫木聡さんは裏MVP的な活躍。
阿部サダヲさんはあくまでもきっかけ的な感じだか、結果として出演者が誰も均等に活躍している。
史実に基づいた話を分かりやすく教えてくれて、スッキリとまとまった感じが良い意味で肩透かし。
阿部サダヲさんを全面に押し出しての宣伝でコメディチックかなと思いきや、阿部さんが出ているが殆どコメディではなく、学校の道徳映画的な感じや、出ている役者は殆どと言っていい程悪者はおらず、癖のある侍ですら、実は理解があると言うのが少しご都合主義にも見え、阿部サダヲさんが出ているから気楽に笑って楽しもう!と観に行ったら…と考えたら、悪い意味での肩透かし。
個人的にはもう少しコメディ要素が多くても良かったのではないかなと思います。
スッキリとまとまっているし、良い映画だと思いますが、もっと笑える感じでも良かったのでは?と言うエンタメ要素が好みでもあるので、まとまった良い映画も言う前情報をもう少し入れていたら評価も少し変わっていたかと思います。
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