「ミルフィーユ・アクション!」インデペンデンス・デイ リサージェンス ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
ミルフィーユ・アクション!
エメリッヒ、とうとう荒唐無稽を極めたかッ!と、惜しみのない称賛を贈りたくなってしまいましたよ。
今までの彼ってば、諸々の作品ご覧になってる方はご存知だと思うんですけども、インパクト一発勝負!ハッタリ一発勝負!「大画面でドーン!その後、尻すぼみ~」的な?感じでやってきてた部分がかなりあったんですよ。あったんですね(本人の意図は知らないですよ?)。で、結構小馬鹿にされたりネタにされたりして。面白いっちゃ面白いんだけど、要するにそういう方面、笑いの方面ですね、そっちでの面白がられ方っていうか(私個人の見解ですので、悪しからず)。
でもね、今回のエメリッヒ映画はちょいと違う。一皮剥けてる。インパクトとハッタリが持続する。テンションが落ちない。間延びしない。あれ?これ面白くね?これめちゃめちゃ面白くね?と。ガチもガチ、ガチンコのエンターテインメント作品になっております。
さっきもチョロっと書きましたが、この人の過去作品って基本、初っ端のインパクトを大切にし過ぎて、最初はすんごいのぶち込んでくるんだけど、後が尻すぼみなんですよ。今回はそこの反省を踏まえたのか(どうかは定かではないんですけど)、無茶展開に無茶展開!これまた無茶展開!と、幾層にも幾層にも、まるでミルフィーユの如く、無理な展開を乗っけてくるんです。
SF!
ディザスター!
空中戦!
どうでも良い人間模様!
モンスターパニック!
後半の規模が小さいんだか大きいんだか分からないごった煮戦!
展開に無理がある!矛盾してね?有り得なくね?的なツッコミ所満載!みないなモノは云ってるだけアホらしくなってきます。というかそんなもん気にもならない。
特に後半のごった煮戦なんて手に汗握るし!ラスボスとの死闘なんて、あの決着に至るまでの戦い方、なんですかアレ?よくあんな発想が思い付くよね?と。
ああ面白いッ。最高だッ!
エンタメ荒唐無稽の道を常に切り開く、エメリッヒの本気をスクリーンでッ!