「ヘンゼルとグレーテル」ヴィジット SP_Hitoshiさんの映画レビュー(感想・評価)
ヘンゼルとグレーテル
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これって現代版のおとぎ話みたいだなー、と思った。
姉と弟が山の中の一軒家に泊まると、そこのお爺さん、お婆さんは人食いでした、みたいな。
「万能薬」というのもそれっぽいし、古井戸、カマドならぬオーブン、秘密の地下室、一週間を過ごすというミッション、夜は部屋から出てはいけない、という決まりなど、探してみるとおとぎ話を思わせるモチーフがたくさんある。
姉の目的は母のための「万能薬」で、それを手に入れるのために試練を乗り越える話、と考えると単なるホラーとは違う味わいが感じられる。
この試練を超えて、母はもともと自分が万能薬を持っていたことを発見し、姉は鏡を見れないという呪いを解き、弟は潔癖症を克服する。
ホラーとしては、あまり怖くない。怖くなりそうな雰囲気だけあるけど、クライマックスでもそれほど…。でも、怖がらせることがこの映画の目的ではないのはあきらか。どちらかというと、笑わせにかかってる。そういう雰囲気には好みが分かれそう。もし英語ネイティヴだったら、もっとこの雰囲気楽しめたんだろーなーと思う。
ほとんどのシーンが姉、弟のシーンだけど、彼らの演技力はほんとにすごいと思う。特に弟。自然でいきいきとしてて、知り合いの子供見てるみたいな親近感を感じる。
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