オデッセイのレビュー・感想・評価
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自宅で鑑賞。原題"The Martian"。火星で一人取り残された植物学者のサイバイバル。失敗を重ねる一筋縄で行かないプロットと地球側のエルロンド会議の件りが佳かった。役人気質で消極的な臆病者はいるが根っからの悪人は出てこず、中国も善玉に描かれている。専門用語の応酬に加え、難解な理論を確認する間を与えず進行するので、展開に身を預けないと愉しめないかもしれない。開始早々から予測出来た物語だが、宇宙において簡単に命を落とすのを近頃多く観てきた為か船長と抱擁するシーンで不覚乍ら心を揺さぶられた。70/100点。
・A,ウィアーの原作では、M.デイモン演じる“マーク・ワトニー”は植物学以外に機械工学の専門家となっている。亦、原作で起こるハプニングの幾つかは省略されており、本篇のSol18では無く、Sol6から始まり、ラストも違う。因みに“マーク”はラテン語で火星を意味する"Marcus"の英語名らしい。
・M.デイモンは後半のシーンの為、体重を絞ろうとしたが、監督がこれを禁止し、ボディ・ダブルを使った。
・NASAでのシーン約三週間を含め、全ての撮影は72日間で終了したが、火星シーンの殆どは、『アラビアのロレンス('62)』や『レッドプラネット('00)』等でも使われたヨルダンのワディ・ラムでロケが行われた。
・NASAによると、火星での一年は地球での約1.88年にあたると云う。亦、重力は地球の四割程度だが気圧が極端に低い為、冒頭の事故は起こりえないらしい。本篇が英国で公開された一週間後に火星で水が発見されたとNASAは発表した。
・鑑賞日:2016年1月27日(水)
普通につまんない
初めからエンディングを予想できてしまうので感動もくそもないです
映像は確かにすごいしマット・デイモンも流石って感じ
意外とあっさり地球に戻れちゃうのでそれもがっかり
もっと絶望感が欲しかった
マット・デイモンありきの作品
予想以上に良かった!
今まで見てきた宇宙ものの中で一番良かったかも☆☆☆ マット・デイモンがひとり火星に取り残されるという、宣伝通りのストーリーでしかないわけだけれど。
そこにマット・デイモンの心境、置き去りにして帰ってしまったことに気づいたクルーの気持ち、地球のNASAの葛藤などが加わり…
マット・デイモンが素晴らしい演技だったのですごく入り込めてとても感動した(*´∀`)
創意工夫 de 火星サバイバル
"金曜ロードSHOW!" で3回目の鑑賞。
原作(火星の人)は未読。
孤独で悲壮感漂うサバイバル生活を想像していたので、ギャップに驚かされました。何光年も離れた惑星にひとり取り残されたら悲惨な気分になって絶望しそうなものなのに。
アトニーはそんな気分に浸る時間が惜しいと言うかのようにどうすれば生き残れるのかを前向きに、しかもこの状況を楽しむように検討し始める。趣味の悪い音楽を聴きながら…
どうすればこの状況を打破出来るのか。培って来た知識を総動員して創意工夫しながら、「笑顔を忘れずに」の精神で乗り越えようとするアトニーの姿に勇気を貰いました。
マット・デイモンは「インターステラー」でも惑星にひとり取り残される宇宙飛行士役で出演していましたが、本作では全く正反対のキャラを演じているのが面白かったです。
一方地球では、彼の生存が判明するや柔軟な発想力と行動力で救出ミッションを成功させようと大奮闘。様々な立場の人々が一致団結していく高揚感がハンパなかったです(ミッション成功の鍵を握るのが発展目覚ましい中国の宇宙技術と云うところに、現在の世界情勢が反映されているようです)。
ミッション開始の瞬間まで、片時も目を離すことの出来ない怒涛の展開が続きました。迫力の宇宙描写が炸裂。ハラハラ・ドキドキ、興奮しっぱなしの救出作戦が胸アツでした!
どんな状況であっても、ユーモアを絶やさなかったワトニーは、とても強い人間だと思いました。ユーモアの中に垣間見える知性や教養にも惚れ惚れとさせられました。
何かをする時は、必ずと言って良いほどアクシデントがつきものかもしれません。それをどう切り抜けるか、考えて考えて考え抜くことの大切さを教えられた気がしました。
※修正(2024/05/15)
色々矛盾点が有るような気が
アポロ13の映画を思い出せるような感じの映画でそれを宇宙船じゃなく火星でやった?という風に見えてくる。ただ誰も行ったことのない火星なので本当にこうなの?と何度も思ってしまう。
まさかそれを逆手に取ってるとは思いたくないが、大気と重力がどこまで本当なのか疑問。映画でそこまで追求すると科学物になってしまうがここまでリアルに再現するなら本気でその辺をやってほしい気が?
暑さ寒さもなんか無視しているような?大気は地球とは真逆みたいで植物にはいい環境で水と温度さえ管理できればあのじゃがいもは可能みたい。実際にNASAは火星で育つじゃがいもの開発をしているようだし。
栄養も人には満たしてくれるし面白かった。キャスティングも良かったように思う。後半の見せ場は宇宙空間をよく表していてよかったと思う。
やっぱり火星で何百日もいるというその環境の部分がどうなの?
と言う部分で星3つです!?
予想外のトーンの明るさ!!
火星に1人置いていかれた男が生き延びようと努力するというストーリー。
「インターステラー」のようなトーンの作品だと予告では思っていましたが全然違いました。
主人公がとても明るい性格のため笑えるシーンもとても多かったです。(正直くだらないコメディよりも面白い)
なんと言ってもマット・デイモンの細かな演技は圧巻でした。
最初の応急処置のシーンは痛みや焦りなどの様々な感情を一度にどわっと押し寄せてきました。
宇宙服のヘルメット?が割れたシーンでも焦る気持ちを押し殺している様子がひしひしと伝わり緊迫感がありました。
そういった緊迫感があるシーンとコメディ要素のあるシーンとでのトーンの変化がとても上手い作品でした。
誰が見ても楽しむことが出来る映画だと思います。
面白いからこそ…
主人公の宇宙飛行士は火星でたった一人取り残されてしまう。
次の補給機が来るのは4年後。
このままでは生き残れるそうに無い。
だが、そこは宇宙飛行士。
生きるためにいろんな策を練り、前向きに生活していく。
同じ宇宙系映画の「ゼロ・グラビティ」と比べると、こちらの主人公はかなり楽観的だ。
シリアスな映画というよりは、主人公の「悠々自適な火星生活」といった感じの映画に仕上がっている。
勿論、シリアス要素もあるが笑える要素も用意されている。
人は困難にぶつかった時、諦めてしまうかもしれない。
だが、人間諦めずにいれば無謀でもどうにかなる。希望を棄ててはいけない。
この映画はそんな事を伝えたいのかも。
個人的には面白いと思うが、映画なだけあり原作のダイジェスト的な面がどうしても惜しく感じてしまう。
この映画を面白いと感じた人は原作を是非購入してほしい。「アンディ・ウィアー:火星の人」
あと、火星であんな嵐は起きないとか突っ込んではいけない。
視聴前から大まかなあらすじは把握していました。火星に置き去りにされ...
視聴前から大まかなあらすじは把握していました。火星に置き去りにされた男が、ただ地味に地道に地球に生きて帰ろうと奮闘する話、とのこと。サバイバルの方法そのものより、その間の主人公の心理状態をどのように描写するかに期待して見たのですが、あまりそのあたりは掘り下げられていないように思えて個人的にちょっと期待はずれでした。
火星にひとりぼっち。当面生きていけるだけの設備や食料は揃っているけれど、少しでも計画が狂ったら即死ぬしかない、当然外には助けを求められる人はおろか空気も水もない。どんなサバイバルも比べられない、いつ気が狂ってもおかしくないくらいの究極の孤独がそこにはあると思うのですが、主人公はほとんど堪えているように見えない。必死に絶望的な状況の中にユーモアを見つけ出して、絶望しないよう自分を鼓舞し続ける姿には感動しましたが、一体何を支えにしてあんなふうに逞しく生き抜けたのかの説明が欠けているように思いました。
例えば十字架を手に寝転んでいるシーンがあったので、敬虔なキリスト教徒だから信仰心を糧に頑張ってるのかなと思えばそんなことはないらしい。では愛する人が地球で待っているからかなと思えば、他のクルーについては地球で待つ家族と交流するシーンがあるのに、主人公については全くそれがありません。
そもそも求めるところと主題が違う映画なんだろうとも思うのですが、もう少しこのあたりを掘り下げてあったらなと思ってしまいました。
火星でのんびり農業ライフ
火星に取り残された男が、生き延びるために奮闘していく。
宇宙映画にしては思いの外ほのぼのしていて、ジャガイモ栽培を始める辺りとかも凄く日常的で、火星に残された危機感を全く感じない。←ここのサントラ好き。レトロなディスコミュージックが彩りを添えて更にユルさが倍増してる。
ただ、緊迫感のなさが良くもあり悪くもあり。中盤はダレてちょっと眠くなる。
船長とデイモンはインターステラーでも共演があり、なんだか不思議な感覚。
中国の存在がキーとなり協力してるあたり、あからさまで違和感あったかな…
追記:2018.8.3
後半の火星からの脱出、そしてクルー達の救出劇。緊迫感と再会の演出が素晴らしい。船長とワトニーがベルトに包まれる最高のワンシーン。
やっぱり宇宙空間最高。
この緊張感がもっとあったら楽しかったなぁ…
マットデイモンがいい
深刻になればなる映画なのだが、
マットデイモンがいい味出してる。
鼻に何か?つめて人糞を利用し、火星でじゃがいもの栽培をはじめる。
これがすばらしい。
生き抜くために、しゃかりきになるだけじゃなく、なにかほんわかユーモラスなところがある。
しかし火星の夕暮れをぼんやり見送る孤独な後ろ姿などもなかなかせつない。
これを見る前、ゼログラヴィティを見たけどがっかりだった。
こちらのほうが遥かに優れている。
地上と宇宙との交信もリアルだし。
(ゼログラヴィティにはそれがなかった)
帰還を果たしたのちの彼の姿もよかった。
地上のちいさな葉っぱを見つめる姿なんか本当によかった。
信じる心の強さ
観る前は、もっと127時間みたいに刻一刻と選択を迫られるハラハラする映画かと思っていた。だけど、火星に取り残された宇宙飛行士は植物学者ワトニー。やたら、陽気でひたすら前向き。全くへこたれない。へこたれなさすぎて、もっと落ち込めよ!と途中思うくらい。
でも、実際どうしようもない位お先真っ暗な状況の時は、確かに逆に明るくなるのも解らなくわないなぁと思い、本当にあったことのように素直に応援したくなった。
最悪の状況に陥った時は、誰かを恨んだりするのではなく今の自分に出来る最善を尽くすことの大切さを学んだ気がした。
リアル?ファンタジー?
リアルな宇宙は「ゼログラヴィティ」の様に、音も光も空気も勿論生物などいるわけもなく、何もない正に「ゼロ」な空間。この映画は火星にいるので厳密には宇宙ではないが、地球外でのサバイバルという視点で似たテーマ。それなのに痛快で感動的な今作は、どんどん話にのめり込んでいける良作。
途中から地球と交信できるようになったのは、安心もしたがそんなに簡単に交信できるのは都合良すぎ。元の母船ヘルメスとの交信は良くて、皮肉たっぷりの会話が逆に感動的。
映画を彩る80年代ポップスもGJ。
ちょっと中国資本がチラホラするのが気になるが、気持ちいい映画でした。
かなり引き込まれる
トラブルと対処がテンポよく繰り返し、ダレることなく最後まで面白かった。テレビカメラでASCII文書の通信などのアイデアも良い。最後、クルーが助けに行くことになるまでの展開もうまかった。
リアル路線の雰囲気を出しつつ、リアリティよりエンタメ性を重視してるっぽいけど大正解。リアルでやられてもキツいし。
この前そえさんとご飯に行ったときにおすすめしてもらったし 何気にず...
この前そえさんとご飯に行ったときにおすすめしてもらったし
何気にずっと見たかった作品やっと見えた!!
いや~よかった~~~~
レビュー見てると酷評多いけどとってもよかったと思う。
なんせ暗くない主人公のキャラ設定が最高。
あんな状態になったら精神状態狂うところを
なんだかんだ言いながらやっちゃう感じが最高に気持ちいい。
この王道で最後バッドエンドなんてありえんと
わかっていながら最後の最後までドキドキしてみることができた。
最後は感動
非常に有名だったので、見てみました。
私は、吹き替え版を見たのですが、ちょっと主人公の声が顔とあってない気がして、最初は受け入れられませんでした。
ですが、徐々に見入っていくと、そんなもんはどーでもよくなるくらい、興奮の展開でした。
宇宙の巨大さや、過酷さなどが作品から伝わってきました。
宇宙映画も面白い(^^)
宇宙を題材とした映画は間延びした内容になりがちの映画が多い中、とても140分という長編ながら見応えのある構成だったと思います。
主人公ワトニー(マット・デイモン)が火星に取り残されるまでの構成がかなり長いのかと思っていましたが、話の冒頭から火星に居るというストーリーの中で、この後残された長い時間をどの様に間延びせず盛り上げてくれるかと期待半分・心配半分しておりましたが、とても知的でスリル感も感じさせながら、歓喜と悲しみのギャップを作り上げており、退屈させないストーリーがとても良かったと思います。
またマット・デイモンひいきの私ですが、終始演技が的確で感情移入させてくれ、終盤の火星に長期間滞在したマットの体型作りなどはとても現実味と信憑性があり、毎回の事ながら役作りに驚かされました。
人間ナメんな!
初めて予告編を見た時は、え…またマット・デイモンが惑星に一人取り残されてる役?インターステラーと同じ設定じゃん!と思ってしまったこの映画。
いやぁーーー、すごく面白かったーーーーー!
リアルに火星で撮影してんのか?って思わせるくらい映像の技術が凄い。だからこそ、置き去りの主人公が本当に不憫で、生還は無理でしょ…って思わざるを得ないんだけど、そんな絶望的な状況の中、前向きに知恵と明るさで生き延びようとする主人公がめちゃくちゃ格好いい!なんて素晴らしき人間賛歌映画なんだ!!無事に地球に戻れてホント良かったぁって思ったし、最後に大学のようなところで若者達に自分の経験した事を伝えるところでは、まるで生徒達に混じったような感覚で、ありがとう!という感情が湧いてきました。
劇中で流れる音楽の歌詞が分かれば、もっとグッときたのかなぁ?と思うと少し残念ですが。
とてもオススメです!
素晴らしい!
人は何故学ぶのか。
それは生き残るため。
現代社会だけでなく、宇宙規模でも。
火星に1人取り残された主人公は生物や水、空気すらない不毛の地である火星で仲間に取り残されたにもかかわらずサバイバルを始めます。もちろん幸運なことに、残ったサプライを生かしつつ、ここで彼の植物学の知識が役に立って、火星という水のない土地でジャガイモを育てたりする。
色々な工夫と思考を凝らす彼の姿、ここまでくると本当に素晴らしい!!!
けれど1番この映画から学ぶべきは精神面が感動ものです。
彼は何処までもポジティブかつユーモアに溢れている。
残されたディスコミュージックや発言、鬱と隣り合わせな環境なのに流石宇宙飛行士!
やはり様々な訓練と勉学、自己鍛錬を積んでいるんだと改めて理解できる。
死ぬことは簡単だと考え、日々ベストを尽くす彼の前向きさ。
恵まれた地球環境で暮らす私たちは生き残りをかけて奮闘する彼の姿から学ぶべきことは多いですね。
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