オデッセイのレビュー・感想・評価
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「生きる」を学ぶ
和気あいあいとした雰囲気から一変、事故によって火星で仲間に置き去りにされる、仲間を置き去りにしてしまう…というシーンから始まります。胸が締め付けられました。。。
そこからは、独りぼっちでどうやって生き抜くかという姿を丁寧に、丁寧に描写されてます。気圧が人に適していないことや、呼吸ができない火星では生身では死と隣り合わせだという事はわかりますが、事あるごとに死というワードが出てくるので緊張感がハンパないです。その中、主人公マークは「自分は幸い植物学者だ」と栽培をはじめます。酸素をつくって、水をつくって…と。いやあ、興奮しましたね。
人はなぜ生きるのか?なぜ生まれてくるのか?…そう疑問に思う日もあるけれど、この作品をみると、学んで行動して、失敗をして悲しみ、工夫をして挑戦をして、成功して悦び、そしてまたひとつ学ぶ……そうやって自己の成長や周りとの関わり合い、生きることをしていくんだなと改めて感じました。諦めない真摯でユーモアのあるマークに魅せられました。仲間も素敵ですね…!すごくよかったです!!
老人にして類まれなる創作意欲に敬意を表するが、浮かんできたのは違う2人の「R」
リドリースコット
前々作の「悪の法則」でようやく弟トニーに肩を並べたリドリーだが(オレはトニー派)、前作「エクソダス」でさんざんケチをつけてしまった(オレはエドガートンで満足)。
だが、リドリーの創作意欲、というか、本当にいろんなジャンルに手を出す、じゃなかったチャレンジする姿はまさに現在のハリウッドの巨匠だけにとどまらない姿勢が素晴らしい。
その彼が作ったのが、本作「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」。
じゃなかった「オデッセイ」
邦題については、またアレコレ言われているようだが、ハリウッド映画の原題でもずいぶんアレなものもあるので、正直どっちもどっち、というのがオレのスタンス。
さてそれはおいといて、さすがは、というか、船内のシーンやスペクタクルシーンは素晴らしい。
だが、ストーリーは省略や説明の取捨がどうもちぐはぐで、面白いと言いながら帰る観客は、それと同時に、「ようわからん」という消化不良も抱えながらの帰路となる。
画もいい、役者もいい。だが音楽の軽さと同時に、あえてちゃんと語ろうといない、というか、ちゃんと積み上げて、ラストのカタルシスまで導こうという気がないようにも見える。
いや、と言うより、この軽さに合った語り口がリドリーにはやはり出来ないのだ。
そう、この映画を観て、ごくごく自然に想起されたのが、「アポロ13」と「キャスト・アウェイ」。そう、二つのRとは、「ロン・ハワード」であり、「ロバート・ゼメキス」。
この二人だったら、もっと楽しかっただろうし、もっと盛り上がっただろうし、もっと分かりやすく観客を誘導したころだろう。
チャレンジ精神は大いに敬意を表するが、リドリーじゃなかったら、もっと、と思わせるのはかなり痛い。
奇しくも、同時期にこのハリウッドの巨匠3人の新作が公開されている(もっというとスピルバーグも、だな)という奇跡ゆえ、なおさらそう思う。
マット・デイモン。
デイモンのインテリ風はいいのだが、どうしてもトム・ハンクスが何度かやったような役にしか見えないことが悲しい。
絵的に今風であったり、ディスコ垂れ流しが旬であろうとも、題材は決して新しくないし、さらに語り口がうまくない、というのが正直な感想。
追記1
Turn the beat around
と言えば、オレはGloria Estefanのほう。そしてスライの唯一のファッショナブル映画「スペシャリスト」の主題歌。bowieの「Starman」より遥かに好きだ。
バカにした時点で減点。
追記2
役者がいい。特にキウェテル・イジョフォー、好演。
火星でレッツエンジョイ農耕ライフ
有名どころらしいんだけど、事前情報何もなしで見ました。
火星に置き去りにされてサバイバルする話だった。
目が覚めて「食う物もないしどうしよ…」ってなってるシーンで「のんびり畑でもやれw」と思ってたら、マジで畑耕し始めて目が点になりました。冗談じゃん…
流石に水まで自分で作り出すとは思わなかったけど。食料より先に問題になるのは水だもんな。
虫、エロなし、グロは序盤に結構イターイ流血シーンあり。
(適当な)あらすじ:火星探査のため火星地表で色々拾ってたら嵐が起きて計画は中止、撤退中に飛んできたアンテナがぶち当たって吹き飛ばされ、主人公マークはいきなりKO。仲間は嵐の中頑張って探したけど見付けられず、死んだと判断し泣く泣く避難。しかし仲間が宇宙に飛び立った後、マークが奇跡的に生きていたことを知る。マークを助けるか、計画を優先するか…NASAの重鎮の中で意見が割れる。あいつ俺達のこと恨んでないかなぁ…とショックを受ける仲間達、陽気に芋を育てるマーク。一応食料にも限界があるから助けに行こうという話になるが…
結構色々大変なこと起きてるんだけど、主人公がなかなか陽気で、音楽もやたら明るく、全編通してほとんど暗い気分にさせないのがいい。若干『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』感さえある(選曲のせいか?)。
主演がマット・デイモンだったのも良かったのかも。あんまり深刻な顔じゃないよね(ただの悪口)。
マークが序盤でアンテナの部品が腹にぶっ刺さって大怪我したのに、痛がるのは2日くらいで後は何事もなかったかのようにピンピンしてたり、長官が「順調にいけば…な」と呟いた次のシーンで爆発が起きて大事な芋が全滅したり、急にアメリカに友好的なファンタジーチャイナが出てきたりと、ちょいちょい突っ込みたいところはあるけど、概ね楽しめました。
原作小説でこういう設定だからそのまま作っただけで、別に中国に媚びたわけじゃないよby20世紀FOXらしい。
中国資本かどうかは調べても出てこなかったし、Yahoo知恵袋で「そこそこの技術力があるけどどんな物作ってるかまでは公表してない国」が中国くらいしかないからでは、と書いてる人がいて、なるほど納得。
流石に北朝鮮とお友達設定はヤバいだろうし、そもそもそんな技術力あるイメージはない。アメリカの敵と言ったら昔はロシアだったけど、ロシアも技術力隠し持ってるイメージはない。韓国じゃちょっとパンチ弱いし(アイドルのイメージしかないだろうし)、確かにどこが凄い技術力持っててアメリカに力貸すのが意外かと言われたら、近年伸びまくってる中国かなって感じはしますね。
インドやアフリカ、東南アジアらへんも伸びてるけど、別に隠してないし。
『ロード・オブ・ザ・リング』でボロミア役を演じたショーン・ビーンが出てるシーンで指輪物語の話を出したり、アベンジャーズシリーズでウィンター・ソルジャー役を演じているセバスチャン・スタンが出てるシーンで『アイアンマン』の話を出したり、さては製作陣も遊んでるな…?
セバスチャン・スタンの役に対して、特にそんな話はそのシーンまで一切なかったのに、突然マークが「よぉハンサム(日本語字幕だと「色男」)」と呼ぶのも、ウィンター・ソルジャー(バッキー・バーンズ)がハンサムで色男だったという設定のせいなのかも。本作中では一切ハンサム設定なんてなかったのに、突然のハンサム呼ばわりに「?」でした。あ、この世界でもちゃんとハンサムの設定だったのねと。
本作は2015年の作品なので、こちらの方がウィンター・ソルジャーより後ですよね。
自分は最近セバスチャン・スタン作品を見ていこうかと目論んでいたところ、Amazonプライムで急に本作が無料になったので勢い込んで見たんですが、そもそもあんまり出番なかったですね。あくまで「仲間のうちの一人」役なので、余程のファンじゃなければ見なくても別に良いかも。宇宙服で顔が見えづらいってのもある。むしろ、この格好でちゃんと演技してる感出せてるマット・デイモンと、あと最近注目している船長役のジェシカ・チャステインがなかなか良かったです。
NASAでゴタゴタしてる重鎮達の方が、宇宙服がない分演技は見やすい。突然アイデア出してきて計画買えちゃう天才肌の黒人の兄ちゃん、全然知らない俳優だけど演技良かった。有名な人なのかな…
俳優陣は意外と有名な人が結構出てて、これだったらもっと良い作品になったような気もする。でも、まああくまで主役はマット・デイモンだし、マークがいかに生き延びる話がメインだし、うーん…
全体的に面白かったんですが、何が面白かったかと聞かれると具体例は特にない、そんな作品でしたね(ただの悪口)
あ、船長がマークを捕まえるシーンは、命綱の山吹色が映えて美しかったです。「アイアンマン」した甲斐あったね!
この映画はあのシーンのためにあったと言っても過言ではないかも(ただの悪口)。
いや、良い映画だったよ!!!☆3.5だけどね!!!!
挑戦的なエンタテイメントでありながら、新しい環境の中でのサバイバルにおいて科学的思考を学ぶことの重要性を体現
リドリー・スコット 監督による2015年製作(142分/G)のアメリカ映画。
原題:The Martian、配給:20世紀フォックス映画、劇場公開日:2016年2月5日。
未読だが、アンディ・ウィアー「火星の人」が原作。火星にただ1人で取り残された植物学者でもある宇宙飛行士マーク・ワトニー(マット・デイモン)が、科学の力で長期間サバイバルする姿が描かれていて、感動させられた。家族愛的人情もの要素は排除し、シンプルに科学的知識と実行力で生きていく描写、リドリー・スコット演出に、大いなる好意も覚えた。
じゃがいもと栽培研究用微生物は持ち込みだが、燃料ヒドラジンN2H4から水素を分離し、酸素存在下で燃焼させて、水を作り出した。そして、宇宙飛行士の排出物を肥料にして、微生物利用し、じゃがいも栽培に見事に成功。思わず拍手してしまった。送付情報が限定的な中、地球との二進法利用のアルファベットでの交信成功も見事に思えた。
救助に関して、地球の重力を利用して加速させるスイングバイを利用して帰還中の宇宙船を再度火星に向かわせる展開も、面白かった。見ている時は良く分からなかったが、地球が火星に向かって進んでいる時には、万有引力による推進力が相加的に加わるということらしい。「はやぶさ」もこの力を利用して小惑星に辿り着いたとのことで、映画では大発見みたいな扱いだったが、そんな特別のことでは無い様だ。
全体的に、挑戦的なエンタテイメントでありながら、新しい環境の中でのサバイバルにおいて科学的思考を学ぶことの重要性を体現しており、多くの日本の子どもたちに見てもらいたい映画に思えた。
監督リドリー・スコット、製作サイモン・キンバーグ、 リドリー・スコット、 マイケル・シェイファー 、アディッティア・スード、 マーク・ハッファム、原作アンディ・ウィアー、脚本ドリュー・ゴダード、撮影ダリウス・ウォルスキー、美術アーサー・マックス、衣装ジャンティ・イェーツ、編集ピエトロ・スカリア、音楽ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ。
出演
マーク・ワトニーマット・デイモン、メリッサ・ルイスジェシカ・チャステイン、アニー・モントローズクリステン・ウィグ、テディ・サンダースジェフ・ダニエルズ、リック・マルティネスマイケル・ペーニャ、ミッチ・ヘンダーソンショーン・ビーン、ベス・ヨハンセンケイト・マーラ、クリス・ベックセバスチャン・スタン、アレックス・フォーゲルアクセル・ヘニー、ビンセント・カプーアキ、ウェテル・イジョフォー、ドナルド・グローバー、
マッケンジー・デイビス、ベネディクト・ウォン、ニック・モハメッド、チェン・シュー、エディ・コー。
火星に一人取り残されるってこれ以上の絶望ってないと思うんだけどマー...
火星に一人取り残されるってこれ以上の絶望ってないと思うんだけどマークのポジティブでユーモアのあるキャラクターのおかげで落ち着いて見ていられる。
精神論や都合のいい奇跡で乗り切るんじゃなくて持てる知識で挑んでいくところが良い。
誰一人見捨てようとせずみんなが全力で助けようとするのが好感が持てるし感動的だった。
ポジティブ・シンキング
宇宙飛行士の方々を見て感じること。
めちゃめちゃ明るい人たちですね。
夢が叶った人だし、頭が良い、健康(病気をしそうにない)
人間関係に苦労したことがない。そんなラッキーな人たち。
2016年。監督・リドリー・スコット。
原作は『火星の人」アンディ・ウィアーが2011年に自費出版した
SF小説。映画化は早かったですね。アンディさんも若くて今51歳。
2053年設定の小説です。
月に較べて火星は160倍も遠くにあるそうです。
住めそうにないですね。レアメタルはありそうな気がしますけど、
将来、地球人が移住して住めるとか考え難いです。
そんな火星にアクシデントで取り残されたマーク・ワトニー(マット・デイモン)が
決して諦めずにサバイバルして、遂に地球に帰還するまでを描いています。
専門用語はチンプンカンプン。
それでも飽きなく楽しく見れる映画でした。
食糧が足りないため植物学者のマークは火星で野菜栽培を試みます。
まず水です。
ビニールテントを張り巡らせたビニールハウスに、有機物質を燃やして
水蒸気を発生させて、運び込んだ土にじゃがいものカケラを植えて、
遂に芽が出た時の感動。
収穫したじゃがいもで生命をつなぐのです。
私のマット・デイモンのイメージって「じゃがいも」なんですよ。
その彼がじゃがいもを育てて食べてる絵・・・最高じゃないですか。
それからネタバレになりますが、宇宙遊泳でマイクを救出するシーン。
これって漫画でもよく見ましたけど・・・とても好感持てます、
ここだけは理解できた気がします。
という訳で2053年には人類は月に普通に行けてるでしょうか?
30年後には答えが出ますね。
たまや~。
重大な誤りがある。
NASAなら絶対にやらない事。それは、例え死体であっても、火星に人を残す事は絶対にしない。したとしても、死体の確認は絶対にする。ては、映画でなぜそれを表現できなかったか?それは、そういった突然の状況を現代の科学力では、クリアーできないのだ。言い換えれば、人類を火星に送り込む事が、現在の科学力ては、未だに無理と言う事だ。そして、この映画ては、それが露見されないように、アメリカ合衆国政府やNASAに対して、忖度しているのだ。つまり、
人間を火星に送り込む事は出来るが、再び、救出しに行く事は出来ないのだ。所謂、エマージェンシーな事故などに対応していないのだ。それでは、自由と民主主義を基本とした国家事業にはならないのは言うまでもない。
月に人類を送り込む事が出来たのは、その哲学がまだ、確立されていなかったからであり、保安と言う概念も無かったからである。人類は未だに地球を脱する事すらままならない下等(?)な生物なのである。
小説は読んだので、結果は知っている。まぁ、小説は『長いな』と感じたので、映画でちょうど良いと思う。
かなり小説と映画は違う。小説がオリジナルは当たり前だが、緊張感がヘンテコなデスコミュージックとは違う。
嵐は火星では起きない。年に2回目だけ、火星全体を覆う嵐はあるが、火星の大気は地球の100分の1。また、嵐は予期出来る。つまり、映画の中の事故は、確信犯的な作り事。
平◯啓一郎さんの『ドー◯』と言う小説を読む事をお勧めする。また、手塚治虫先生の『クレーターの男』を読む事をお勧めする。
また、地球の素晴らしさを実感しに近くにある公園に出掛ける事をお勧めする。
『久方のひかりのどけき春の陽に静心なくはなのちるらん』
火星は二酸化炭素が会っても、植物は花を結ばない。なぜなら、火星には食物連鎖が育たない。それをやるとすれば、地球から持っていかねばならない。そして、それをやってしまうと、質量保存の法則で、地球の食物連鎖が崩れてしまう。
小学校5年の理科で教えてくれる。
追記 オデッセイとは冒険だろうが、地球上でのパイオニアワーク的な冒険ではない。つまり、ダウラギリの北壁へ無酸素で登攀すると言った冒険とは違う。それが、火星であるからではない。謂わば、ヘリコプターを使って、エベレストへ登頂するのと同じである。テンジンとイギリス人がエベレストへ登頂して以来、バリエーションルートを色々考えて、アルピニズムは展開して来たが、ヘリコプターでエベレストに立つ事は、登頂と認めていない。従って、人類が月に立ったのも冒険と言えないと思う。寧ろ、冒険であっては、駄目なのだ。絶対に失敗してはいけないのだ。
冷静に考えれば、なぜ人間が行かなければならないかだと思うが。
追追記
都市伝説に核廃棄物を月面でやるって言う話を聞くがそれだけは止めてね。まだ、まだ、無理だから。勿論、核融合も。僕は良いけど、愛しい地球を火星みたくなってもらいたくないからね。オデッセイする訳にはいかない。
『恋のウォータールー』は勘弁して。
で、あと、20分。最悪の展開だ。
この宇宙船は核燃料で動いているんだ。なんで、そんな事、出来るの?
最悪だ。
ファンタジーから出鱈目になった。これでは、子供だまし。
だが、しかし
恋のサヴァイヴァル
グロリア・ゲイナーが良かった。
極限状態ユーモア
面白かった。
原作は読んでいないが、宇宙関係には興味があり、
物理学の専門知識までは無いものの
ライトなオタク程度には知っている。
その上で観てると近未来に起こりうる
可能性のある事だし、
非常に良く考えられてる作品だ。
なにを持ってご都合主義だと言ってるのか謎だ。
火星に大気はある。成分が地球と違ってて薄いだけ。
水を作り出すのも必死で考えられた方法だし、
前任チームが使用していた
通信のアンテナだって、
荷重を減らすために、
現地で組み立ててそのまま置きざりにされてるのは
不自然なことではない。
太陽光発電が主ではあるが
別の発電元として、ウランを有してるのもむしろ自然。
地球の重力を利用して加速するのも
先日はやぶさ2が実際にやった方法である。
チャイナマネー目当てもゼロではないだろうが、
中国は実際にMars500という
宇宙を想定しての長期間閉鎖空間の生活実験も行っているし
宇宙開発に乗り気だ。
ロシアは将来的に宇宙関係を維持できる
資金がもてない可能性が高い。
インドでもインド国産ロケットを飛ばしてる。
中国、インドなどの登場人物が増えても
自然なのだ。
それでも、NASAと関係の深い日本が全く出てこないのは
確かに寂しく感じます。
しかし極限状態でもユーモアを忘れない
ワトニーには驚愕です。
実際に宇宙飛行士はそういう性格の人が多いらしいが
極限にも程がある(笑)いい意味で。
火星に取り残される
考えただけで絶望的。
主人公は植物学者だったことが幸いで、火星でじゃがいもを育てて食料を確保する。→火星の植民地化
主人公のキャラが良かったから面白かった
仲間との再開が感動的
極限でも諦めなかった主人公を見習いたい
ストーリーを忘れた頃にまた見たい
なかなか良かったけど、1点だけ辻褄の合わない所がある
それはエアロックが吹き飛んだ後、何で自分のう○こ(有機バクテリア)を使い、再度じゃがいもの栽培を始めなかったのかってこと。
そうすればもっと食い伸ばせて、確実な方法で帰還できたのでは?
どうもエアロックが吹き飛び→じゃがいも全滅→一か八かのミッションに賭けるしかない。
という所に落とし込むための筋立てが、かなりずさんな感じに思えた。
なので、全体的には力作だと思ったけど、2点減点した。
困難に立ち向かうすべての人に見ていただきたい映画です。
火星探索に来た主人公マーク「マッドデイモン」が、トラブルにより、火星に置いてきぼりにされ、火星で生き延びながら、救出されるまでが描かれている映画です。
この映画の一番の見どころは、どんなに困難な状態になっても、マーク「マッドデイモン」が、明るく活き活きと、「どうやったら乗り越えられるか?」と前進することにのみ、フォーカスしているところです。
一般的に、大きなトラブルに合うと、絶望したり、諦めたりする方が多いかもしれません。
この映画は、観る人すべてに可能性と生き様を示し、力付けをするものだと思います。
とはいえ、途中、マークが諦める場面も出てきます。
しかし、この諦める場面があるからこそ、観る人を勇気づけするのた度思います。
「本当は、マークも不安なんだ」
「でも、意図して、自分を奮い立たせ、明るく振る舞っていたんだ」
と感じますし、
「だから、私たちも、現実社会で力強く生きていこう」という決断が出来るように思います。
ストーリーの中で、アメリカや中国の政治に関する部分も描写されているように感じます。
ただ、それ以上に、「人の脆い部分」と「人の強い部分」を描きつつ、未来の可能性に着地した素晴らしい映画だと思います。
火星の人
原作はアンディ・ウィアーのSF小説「火星の人」。
監督は「ブレードランナー」「エイリアン」などで有名なリドリー・スコット
【ストーリー】
2035年、火星探査隊アレス3が砂嵐に見舞われる。
隊長の即断でチームは全滅の危機を脱したが、行方不明者となった主人公ワトニーは、ただ一人火星に取り残された。
皮肉屋で常にジョークを忘れないワトニーは、開き直って火星でのサバイバルを始める。
生存にはまず食料の確保、と探査基地にあった全ての物資を集めて使えそうな物をピックアップ、ジャガイモの栽培に乗りだす。
さらに1996年に打ち上げられた無人火星探査機マーズパスファインダーを使って、地球との交信を成功させる。
すでにワトニーが死んだと思っていたNASAは仰天し、どうにか彼の救出を模索するも、動揺を引き起こさぬためにアレス3のメンバーには伝えないと判断する。
ワトニー生存のニュースは、瞬く間に世界中に広がった。
全世界の視線が集まる中、国際規模のプロジェクトとして、ワトニー救出計画が練り上げられてゆくが……。
元々はWeb小説だったものを、多くのファンが望んで自費出版、さらに好評価を受けてついに商業小説として売りだすと大ヒットという現代のアメリカン・ドリームを体現した原作。
まだ邦訳3作品のみながら、アンディ・ウィアーの名前は国内SFファンからも高い評価を受けています。
原作のワトニーは友人の私物を漁ってソフトから何から検分し、千分の一気圧で平均気温マイナス60度の火星でひたすら長く生きるだけの時間を、結構楽しく過ごします。
最高なのは、ディスコミュージックマニアの船長への心から出た一言。
絶体絶命の状況下でも、自分を冷笑しつつ迷いなく行動するワトニー。
そんなしぶとい主人公を、マット・デイモンが好演。
SF作品としてもサバイバル物としても、正しい考証を重ねて丁寧に創りあげられています。
何気にリドリー・スコット監督作品で最高収益というトロフィーもついた今作。
厳しくも楽しく火星生活を送るワトニーの姿を、是非是非堪能してください。
マットはほんとに上手い
マットの引き出しの多さに驚く。
いつも、毎回、期待を裏切らない安定の演技力。
絶望的な状況下で、よくぞサバイバルできたものです。
もちろんこれはフィクションですが、非常事態で、孤独な環境で、いかに人間性を保つか、は見応えがあります。
船長役のジェシカ・チャスティンは、こういう強いリーダー役が一番似合ってますね(彼女の「ゼロ・ダーク・サーティ」と「モーリーズ・ゲーム」がお気に入り作品です)。イキイキ頼もしく演じてますね。
こんなに勇敢で聡明なリーダー、そういません。
2人がドッキングするシーンは手に汗握り、泣けました。
最後まで希望を捨てないこと。教えてもらいました。
さすがリドリー・スコット監督。
かんぺき✨です❗️
"宇宙でも、あなたの悲鳴は誰かに聞こえる"。 人間讃歌に満ち溢れる、最高にポジティブな一作✨
たった1人で火星に取り残されてしまった宇宙飛行士のマークが、生き延びて地球へと帰還する為に奮闘する本格派SF映画。
監督/製作は『エイリアン』シリーズや『ブレードランナー』の、レジェンド映画監督サー・リドリー・スコット。
主人公マーク・ワトニーを演じるのは『オーシャンズ』シリーズや『インターステラー』の、オスカー脚本家でもある名優マット・デイモン。
マークの乗る宇宙船の船長、メリッサ・ルイスを演じるのは『ヘルプ』『インターステラー』の、名優ジェシカ・チャステイン。
クルーの1人である医師、クリス・ベックを演じるのは『ブラック・スワン』『キャプテン・アメリカ』シリーズのセバスチャン・スタン。
操縦士を務めるクルーの1人、リック・マルティネスを演じるのは『ミリオンダラー・ベイビー』『アントマン』のマイケル・ペーニャ。
第73回 ゴールデン・グローブ賞のミュージカル・コメディ部門において、作品賞と主演男優賞の2冠を達成❗️
まずタイトルから。
原題は『The Martian(火星人)』。しかし邦題は『オデッセイ(「長い放浪の旅」の意。語源は「オデュッセイア」という叙事詩で、英雄オデュッセウスの10年間の漂白が語られている。)』。
おそらくSF映画の古典的名作『2001年宇宙の旅』の原題が『2001: A Space Odyssey』であることから、『オデッセイ』というタイトルになったのだろう。
この邦題を決めた人間は「気が利いているダルぉ〜😏」とか思ったのかも知れないが、原題を日本語ではなく別の英語に置き換えちゃうパターンって個人的に大嫌い。オリジナルへのリスペクトが感じられないから。
ちなみにハヤカワSF文庫から出されている原作小説の邦題は「火星の人」。こちらは完璧な和訳だと思う。これで良いやんけ。
今や巨匠リドリー・スコットの代表作になった、興行的にも評価的にも大成功を収めた映画。70歳を超えて新しい代表作を作り上げたリドリー・スコット恐るべし。
十字架を燃やして炎を得るという描写が端的に表しているように、本作は神に頼ることなく、知恵と勇気とユーモアで困難に立ち向かう人間の姿の美しさと雄々しさを描いている。
これぞまさに人間讃歌✨"人間讃歌は「勇気」の讃歌!!人間のすばらしさは勇気のすばらしさ!!"と言うツェペリさんの名台詞を思い出す。
無神論者であるリドリー・スコットが好きそうな題材ですよねぇ。
マット・デイモン&ジェシカ・チャステインというキャスト、かつ宇宙をテーマにしたものということでどうしても『インターステラー』と比較してしまいたくなるが、この2作は本当に対称的な作品だった。
『インターステラー』の方はサスペンス要素が強く、家族の愛を前面に押し出した作品で、一見真面目な雰囲気なんだけど実は荒唐無稽な映画だった。まさにザ・エンタメ作品といった感じ。
それに対して本作は、一つ一つ問題点を明示し、それを一歩一歩解決していくという割と地味な作品。
主人公のマークには妻や子供、恋人がおらず、両親についても言及されるだけで登場はしない。家族愛という要素を極限まで削ぎ取っている。
そして、作風は非常にコミカル。マークのジョーク&毒舌のおかげで作品はカラッと明るい陽気さに満ちている。だが物語に奇跡や超常現象は一切出てこないという真面目さと堅実さを持っている。
同じような公開年で同じ役者、同じ宇宙ものであるにも拘らずここまで対称的だというのは興味深い。両方とも鑑賞し、色々と比較してみると面白いかも〜。
前述したように、本作にラヴストーリー的な要素は一切ない!
普通の映画ならマークに愛する家族がいて、地球で彼の身を案じる妻とか子供が描写されるだろう。
んで、マークは家族の写真をじっと見つめて勇気を奮い立たせたりするんだろう。
もしくは船長のメリッサと恋愛に発展したりすると思う。
しかし、本作において重要なことは火星の環境の過酷さと、それに打ち勝つための努力を描くことである。
そして何より大事なのは、寄るべきものがない状態で1人ぽっちの孤独に耐え、希望を失わずに歩み続ける人間の崇高さを描くことにある。
これらをテーマにした作品に、家族愛や恋愛はむしろ不純物。この混じりっけなしの純粋さこそが、本作の強度を高めているのだろう。
洋画・邦画問わず、とりあえず恋愛&家族要素をぶち込むという風潮があるが、それを嘲笑うかのような物語の構成にはグッとくる👍
マークが自分の腹部に刺さったアンテナを取り除くシーンとか、栄養失調でボロボロの肉体になる描写とか、ハードな表現を躊躇なく映し出しているのはリドリー・スコットらしい。オペのシーンなんか本当に痛々しかった。あのシーンのマット・デイモンの呼吸法が超リアル。
こういう描写に手を抜いていないからこそ、逆にマークの明るさが活きてきますよね。
最高にポジティブで、鑑賞後に勇気が湧いてくる映画。
ただ一点気になったことといえば、唐突な中国描写。
「太陽神」というチートエンジンをポンと提供してくれるというのはちょっとご都合主義的に感じましたね。
本来ならもっと政治的なやりとりなんかを描くべきなんだろうけど、本作を徹頭徹尾ポジティブな作品とする為にそういった黒いことは描写しなかったのだろう。
何にせよ、ちょっと中国市場を意識し過ぎな感じはどうしてもあったかな。
とにかく、ここまで前向きで知的な人間讃歌の映画ってなかなか無いと思う。コロナ禍のタイミングだからこそ観たい一作といえるかも。
困難に立ち向かう勇気をくれる、最高にホットな映画✨
余談だけど、マット・デイモン、セバスチャン・スタン、マイケル・ペーニャ、キウェテル・イジョフォー、ドナルド・グローバー、ベネディクト・ウォンなど、本作には「MCU」に馴染み深い人がたくさん出てくる。
『アイアンマン』に言及したり、DVDの特典映像ではDCの『アクアマン』についての考察を述べていたりと、マークはかなりのコミックオタク。
もちろん関係は全く無いと思うんだけど、なんとなく気になるキャスティングでした笑。
ゼロ・グラビティの方が好きかな
1人残された孤独感の怖さでいうと、ゼロ・グラビティの方が秀逸でした。
でも、ラストシーンは結構好きでした。
生還してその瞬間で、ジエンドがわりと多いから。
クルーのその後の私生活なども一瞬なのに、丁寧に見せていましたね。
ご都合主義。水はどうした?
Amazonプライムで鑑賞。
以前から気になってたが、やっと見れた。
インターステラーにも出てたマット・デイモンが主役だ。
オデッセイの意味を調べたら下記の通りだ。なるほど。
ODYSSEY:オデッセイは「長い冒険旅行」という意味。語源は古代ギリシャの長編叙事詩Odysseia(オデッセイア/主人公オデッセウスが体験する10年間の冒険物語)」からきたもの。
アメリカらしい映画だ。最後まで諦めるな!思考しろ!って内容かな。中国の台頭が時世を現す。
長官の判断は悩みどころだと思った。映画では悪く映ってたけど、難しい判断だ。チームを確実に救うか、リスクをとるか。
映画だから仕方ないけど、都合よくピンチになったり、ピンチから抜けたりした。食料はなんとかなったけど、水はどうしたんだろ?
以下、ストーリーを追っていく(正確なシナリオは覚えてない笑)
火星探索中の6人の宇宙飛行士達に嵐が襲う。この嵐は火星ではよく起きる事象のようだ。チームは危機的なのでロケットで脱出しようとするが、ロケットまでの移動中にワトニー(主人公でマット・デイモン)が吹き飛ばされてしまう。リーダーはワトニーを救いたいがワトニーからの応答がなく生存が確認できないので、チームの生存を優先しワトニーを置いて火星を発つ。
仲間が去り嵐が止んだ後、ワトニーは目覚める。死んだと思われていたが、ケガして気を失っていただけだった。ケガと言っても通信機器が壊れて宇宙服を突き破って腹に刺さっていたので、腹から機器を摘出して針で縫うなどの治療が必要だ。
ワトニーは次に火星にやって来る宇宙船が4年後であること、それまでに十分な食糧がないことなどから死を悟った。が、可能な限り延命してみようとする。
ワトニーは地球との交信と食料確保のためのイモの栽培を試みる。
地球との交信には過去の火星探査で火星に置いていった機器を使った。地球でも火星の衛星写真からワトニーの生存を確認していて、いずれワトニーから通信があるだろうと読んでいた。(頭良い( ・∀・) イイネ!)
交信と言っても会話出来ないので、文字を書いた紙を等間隔にカメラの周りに配置して画像データでの会話行う。片道30分らしい。やがてコンピュータでのテキスト通信になるけど、経緯は忘れた。
ワトニーは地球との通信によって、助けが来ること、火星から去ったチームが迎えに来ることを期待していたが、地球の職員がチームにはワトニーの生存を伝えていないことを知るとショックを受けた。
食糧確保のためにイモの栽培を始めた。イモ自体は地球から持ち込んでいたが、肥料と水がない。そこでワトニーはチームが排泄していた糞を肥料に使う。糞は困らないほどににあった。水は作った。水についてはビニールハウスみたいにビニールで部屋を囲って、中心で火を炊いて、化学反応させて作った。作られた水はビニールに水滴となって現れ、土を外から中心に向かって湿らせた。
イモ栽培によって幾分の食料を確保出来た。この調子でイモを作り続ければ4年分になるが、最悪なことに、イモ栽培していた部屋の扉が破損して、部屋から酸素が抜けるとイモは一瞬にして死んだ。
地球ではワトニーを救うため急ピッチでロケット開発が行われていた。完成後、ワトニーに食料などを積んだロケットを発射するが、急いで作ったロケットは打ち上げ後に爆発してしまった。
打つ手無しの展開で、中国のロケットを使わせてもらうことになった。中国のロケットに物資を積み、火星から地球に向かって帰還中のワトニーのチームが、宇宙空間でそのロケットから物資を受け取る。宇宙船は地球の重力(遠心力)を利用して、再び火星に向かうというもの。
中国のロケットは打ち上げ成功し、チームも物資補給が成功し、再び火星へと向かった。チームもここに来て初めてワトニーの生存を知る。ワトニーを救いに行くと1年半は地球に帰れないからメンバーの合意が必要だが、皆承諾した。良いメンバー(笑)
チームは火星に着陸できない。火星に降りると火星を発つだけのエネルギーが無いからだ。なので、ワトニーが火星からロケットでチームの宇宙船に向かう必要がある。ここで、地球の指示に従い、ロケットの軽量化するため、要らないものを外す。なんと、ロケットの先頭部も外してビニール(みたいなもの)で先頭を覆う。
ワトニーは軽量化したロケットで火星を発つ。12Gなので気を失うが割と直ぐに目覚める。(笑)
チームの宇宙船とワトニーには距離がある。ワトニーは自身の宇宙船に穴を開けて、その排出される空気を利用してチームの宇宙船に辿り着いた。
ワトニーの生存と救出作戦は世界中で注目されていたので、ワトニーの生還は世界中で喜ばれた‼
ワトニーは大学で学生に教える立場になった。学生に質問は?と聞くと、講義に参加している全ての生徒が一斉に手を挙げた。
あなたは…マ●博士?
何度失敗しても決して諦めないワトニーは、同じマット・デイモン演じる某インターステ●ーの●ン博士とは全く真逆の、一人でも生きることに前向きで、明るくポジティブな性格で好感。火星での作物の栽培に成功したときや、地球に無事に生還できた時は、私も「やった!」と笑いながらガッツポーズを取ってしまいました。BGMでオールディーズの名曲が流れるのも印象的で素敵でした。
タイトルなし
小説ということでハッピーエンドを予感しつつ安心して見れる。確かに火星に一人取り残されたら不安なんだけどそれを感じない。前向きな主人公といえばそうなんだけど。。映画館でみたら少し違ったかな。
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