DOPE ドープ!!のレビュー・感想・評価
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ボクのドープ日記
聞き慣れないタイトルの“ドープ”とは、スラングで違法薬物、間抜け、素晴らしいなどの意味があるとか。
巧く作品を表していると思った。
LA犯罪多発地域に暮らす90年代ヒップホップを愛する(ヲタク)少年マルコム。
ひょんな事から知り合ったドラッグディーラーの誕生パーティーに友人らと参加。そこでディーラーの恋人に一目惚れし…。
スラム街、黒人社会、ヒップホップ、ドラッグ…と日本人にはなかなか馴染み難いものばかり。
しかし社会派ドラマや犯罪サスペンスにならず、青春コメディとして間口はいい。この手のジャンルの主人公は不良系が多いが(それも人種差別…?)、冴えない少年なのが好感。
成績は優秀。ハーバードを目指す主人公像は、日本に置き換えれば、恵まれない環境で東大を目指す奮闘記でもある。
パーティーの最中、警察が。ディーラーがドラッグをマルコムのリュックに隠した事から…。
ドラッグを巡る騒動、一目惚れした彼女との関係、ヒップホップ愛、進路など軽快に描くが、少々取っ散らかった印象。
馴染み難い題材と言うより、詰め込み過ぎた感じ。
取り敢えずPUNKは語るな!?
はみ出し者であるを肯定できる痛快な青春映画
製作総指揮ファレル・ウィリアムス
青春ラブコメディだが、主人公が犯罪に巻き込まれるのが面白い。
主人公は高校生でハーバードを目指す英才、一目ぼれした女の子に会いたいがために、怪しげなパーティに出掛けたのが間違いのもと。
銃撃戦をくり抜けるが、リュックの中には麻薬と拳銃が入っていた。
黒人の置かれた状況を笑い飛ばしているのがカッコイイ。
製作総指揮がファレル・ウィリアムス。
うん、まいっか!
75点
90年代old school好きで でもやってる音楽はラップじゃな...
マルコム覚醒
dope、ちょっと変わった映画です。もちろん良い意味で。
愛すべきオタク3人衆が繰り広げるドタバタ青春活劇的なお話。
貧困、差別、クスリ、暴力といった冷静に考えれば、すごく悲惨な状況なのに、全編に渡って、とにかく底抜けに明るい。もう、清々しさすら覚える。
マルコム君は、大学の入試論文に自分の事や身の回りの事を書いたって面白くない、アイスキューブ論の方が斬新でしょ、人と違うでしょ的な秀才君でしたが、色々あった末に、こちら側とあちら側を行ったり来たりするうちに、本当の自分についてを語るようになります。
ドタバタ劇の最後で、マルコム君は一瞬あちら側へと行きかけましたが、なんとか踏み留まりこちら側へと生還しました。この臨死体験?的ものを経て、彼のアイデンティティは覚醒したのでしょう。
なんか、最後めっちゃカッコいいし。
あと、とにかく最初から最後まで音楽がカッコいい。
スピード感もまま良い。
良い感じです。
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