しあわせへのまわり道のレビュー・感想・評価
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『運転を習うことは生き方を学ぶこと』なるほど。良くできてる!
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はぁ(ため息)
本作も邦題がでしゃばってくる感が酷いですね。
映画と観客の間に割り込んで、お節介にテーマを教えてくれちゃう感。
それは観客に気付かせるところ!
夫が浮気相手へ走ってしまい離婚した、主人公のウェンディ(パトリシア・クラークソン)。実は、あることでむっちゃ困ってるんです。
「足がない!」
ウェンディは、車の免許を持ってないんです。
考えた結果、インド人のタクシー運転手ダルワーン(ベン・キングズレー)に、運転を習うことにします。これ、米ニューヨーカー誌に掲載された、エッセイの映画化のようですね。実話です。
NYでタクシーに乗ると、ほぼ外国人で言葉が通じない。なんてジョークをよく聞きますが、本作のダルーワンは違います。
真面目で堅物で道路交通法に厳しい、凄くきっちりしています。かたやウエンディは人気の書評家でありながら、穏やかでとってもフェミニンでゆったーり。
この堅さと柔らかさの2人の掛け合いは、知的でユーモラス。絶妙です。
ダルーワンは言います。
「運転を習うことは生き方を学ぶこと」だと。
こうしてダルーワンは、ウエンディの人生のナビにもなるわけですよ!
運転と人生を重ねた、よくできた作品。派手さはないけど、凄く愛らしい小品。
パトリシア・クラークソンって、本当に素敵。大好き。
ベン・キングズレーも渋い。圧倒的な存在感。でもベン71歳。パトリシア55歳なのに、同世代を演じていて、違和感なし!凄い!
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