しあわせへのまわり道のレビュー・感想・評価
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あまり何も起こりません
ストーリーはあまり派手なことは起こらず、イマイチかなぁという感じでしたが、実際に自分がその立場だったらと考えると色々考えさせられました。ザハッピーエンドではないですが、しあわせな感じでほっこりします。
女性の魅力は決して若さだけではないってことを印象づける映画。パトリ...
女性の魅力は決して若さだけではないってことを印象づける映画。パトリシア・クラークソン演じる主人公がそれを象徴するようにチャーミングにブラッシュアップされていく。
ビジネスも順調で順風満帆かのように思えた人生も若い女性に旦那を奪われ、失意のどん底に陥るという昨今では日常ありふれた話。でもそんな彼女が運転免許取得という新しいチャレンジの中で気付かなかった人との距離感また人生の希望を見出す物語。
若さって素敵ですよね!でも誰しも人は1つずつ年々老いていくもの。だからこそ自分の立ち位置を模索する旅が『人生』なんでしょうね。
新しい環境に入る勇気
NYに住む、車の運転ができない中年女性が、夫の浮気と別居を機に運転を学び始める。それを教えるのは、シク教徒の独身男性。
当初、前宣伝や評判などから、男性が運転を教え、その教えが人生にも通じるという単純な内容かと思ったが、そうではなかった。男性も完璧ではなく、怒ったり、迷ったりしている。中年女性も、離婚や新しい男性を紹介されたりする。人生の上手くいかない様子が描かれており、人生の美しさを賛美するものではない。
それでも、平常心で冷静な運転を心がける中で、新しい環境へ歩み始める。
前宣伝や、邦題などから、映画を観たときに想像と違って違和感があったのが残念だった。また、主人公は書評家だということから、もっと印象的な言葉遣いがあると素敵だと思う。
NYの町並みや、シク教徒の日常を興味深く観られ、主人公と同様に、少し前向きな気持ちになれる映画だと思う。
惜しい。。
「しあわせへのまわり道」見ました。事前情報として、ベンキングスレーがインド人役と、免許教習の話という情報のみでした。結論から言うと、まぁまぁ良かったです。と言うか、ほとんど良かったけど、思い返すと納得できない部分が多かった。
まずこの映画、ベンキングスレーにインド人をやらせる時点でフザケてるのかなと思いました。ガンジーへのオマージュなのか?で、その半笑いのテンションで見ていくと、以外にも描写が丁寧だし、感情の流れが分かりやすくて良かった。が、インド人と車の運転という2つの大きな設定にした意味が全く活かされていない。車の運転を通じて主人公が成長するわけではなく、単なるキングスレーと主人公が車に乗ってるだけにしか思えない。その両者の恋愛模様的な匂いも最後にあるんだけど、それもかなーり中途半端。端的に言うと、キングスレーと主人公がなぜ成長したのかの理屈が抜けています(成長したのかも不明ではあるが)。
総じて、”心の交流”を推してる割にそこは薄っぺらいです。見るべき点は「木曜日はあいてる?射精するよ」のやり取りの面白さのみ。あと、主人公の可愛さは熟女好きには堪らんと思いますわ、はい。
最近小規模洋画多いですよね。「靴職人と魔法のミシン」や「しあわせはどこにある」、又は「シェフ 三つ星フードトラックはじめました」なんかも似てるかも。この手の作品を密かに輸入するのはいいことだと思います。今作は個人的にイマイチだったけど、テレビコマーシャルも流れないのが不思議と思う良作が多いです。娯楽の入り口としてのビッグバジェット作品は悪くないけど、ジョニーデップやトムクルーズだけがハリウッドじゃないというのを、もっとたくさんの人に知ってほしいです。なので今作のような映画をもっと宣伝してほしいと切に願います。
Learning to Drive (ついでに人生も)
シンプルな原題がとても良い小品です。
京都では9/11で上映終了らしいです。
早すぎるわー。
シネコンでもこういう単館系をやってくれるのはありがたいけど、2週間は短すぎ!そんなにみじかいならさぁ、もっと予定立て易いようにさぁ、一ヶ月分くらい上映スケジュール決めようよ…!
時間が合わなくて困るんよねー。
と、まずは愚痴から失礼しました。
ウェンディは夫に捨てられます。かわいそうだけど、多少自業自得なのか?
夫に頼りきっていた運転ができるように、しぶしぶ車の免許を取ろうとします。
ダルワーンはインドから政治亡命しているシーク教徒です。シーク教徒はインド系でイスラム系とは無関係なのに、ターバンとヒゲのせいかアラブ系とか言われたり、オサマ(ビンラディンのことか?)とか罵られたりすることもあるんですね。
ダルワーンはちゃんと市民権持ってるけど甥やその他の同胞には不法滞在も多いみたいです。がさ入れされて連行されたりしてました。せつない。
そして故郷の妹の勧める女性と一度も会わずに結婚することになります。
異文化のエッセンスのさじ加減がいいなと思いました。ちょっとだけど風味のある塩梅で差し込まれていてとても好ましい描き方です。
ウェンディとダルワーンのプライベートと、ダルワーン先生に生徒ウェンディが運転を習う場面が交互に進んでいくシンプルな構成です。
ウェンディと妹の率直な下ネタ、なかなかいいです。
若くない人の閨の事柄に興味津々ですので、楽しかったです。
銀行員さんの喘ぎ方が下品で笑えます。
ダルワーンは大学教員だったのに、投獄されて亡命したようです。ターバンとヒゲを維持すると、仕事が選びにくいようでタクシードライバー兼運転指導員をしているようです。
シーク教徒がインドで迫害されてたなんて知りませんでした。ヒンズー教徒といいバランスで共存してるとばかり。私は無知ですね。
車校に行かずにいきなり公道走るんですね、アメリカ…スパルタ過ぎるわ。怖いったらありゃしない。
有責配偶者から申し入れた離婚なのに、がっちり財産分与されちゃうんですね…なんかそれが切なかった。
ジャスリーンとの噛み合わない新婚生活のもやもやも、双方の気持ちがわからなくもない。
そら出かけっぱなしの夫にいい気しませんよ。そんで教養ないとかもっと街に出ろとか言われてもねぇ。
まぁテレビで覚えたのがスペイン語なのは私にもわかっちゃったから、んー、あんまりアレかもだけど。
でも友達もできたみたいだし(生理用ナプキンやったらそら自分で外に出なあかんわ、ないす説得力)、最後にはダルワーンが少し歩み寄ってくれたし、これからたのしくなるといいね。
ウェンディとダルワーンは、なんだか徐々に気が合いました。ダルワーンは仕事以外でも会いたいといいました。でも、ウェンディは誠実な人として生きて欲しいと言って2人は別れました。
少しせつないけれど、大人の誠実な選択に拍手を心の中で送りました。
運転指導のポエムも良かったです。
元は田舎者なので運転免許は持っていますが、かれこれ4年はペーパードライバー。
久しぶりに運転したくなりましたが、できるんだろうか…
わりと得意だったんだけどなぁ…
皺皺になる前に。
デキる女ほど身近な人に喪失感を与えているのかもしれない。
夫との外食中に突然別れを切り出された主人公ウェンディには
耐えがたい屈辱だったんだろう、タクシーの中で号泣している
姿にこちらまで胸が痛くなったが、後に夫との会話の中で君は
僕じゃなくパソコンばかり見ていたじゃないか。という一言に
そりゃ浮気した女のもとに走る夫はサイテーだが、全く眼中に
置かれていなかった夫の気持ちを慮ると寂しかったんだろうと
気が付くのだ。人生の荒波や破綻は突然降っては湧いてくるが、
そんなところで尻ごみしていたらあっという間に10年は過ぎる。
女は立ち直りも早い。皺皺になる前にさっさと歩きださねば。
タレントのYOUみたいな顔立ちのP・クラークソンは相変わらず
身軽で可愛い。捨てられてワーワー泣いたと思えば、悪たれを
ついて愚痴って憤慨して、中年の極み下ネタも堂々と言い放つ。
こんなピョンピョンした女に、重鎮でございますキングズレー
氏のターバンが(これまたピンクで)色鮮やかに洗礼をかます。
どう見ても男女の関係にはならんだろう^^;的な二人の距離が
街中を運転する過程で解けていって、同志的な友情が芽生える。
監督自身がそうだったようだが、こういう時傍で支えてくれる
人というのは有り難い存在だと思う。一つの選択肢として運転
免許を取得し娘の元へドライブするという目標を掲げ、真摯に
取り組むところは女性には共感度大のはず。そしてその姿勢は
政治亡命してきたシク教徒タクシー運転手ダルワーンが抱える
問題(籠りがちな妻)への対処法にも繋がってくる。結局のところ
お互いをよく見て常に思い遣っていこうねというストレートな
行動に尽きるのだが、夫婦になるとこれを毎日は難しいもの^^;
女性は、あー分かる分かる。男性は、へーそうなんだ。お互いに
こんなことで相手は喜ぶのかとそんな勉強になる人生運転物語。
(私もペーパー(師匠じゃなくて)ドライバーの端くれ。運転は恐怖)
車を運転するように
派手さはないけれど、とても良い映画です。
台詞のひとつひとつがおしゃれで、気が利いていて、観終わったあとも残ります。
ハンドルを切る方向が分からなくなったら、ゆっくりアクセルを踏んでどちらに進むか確かめてる。
急にブレーキを踏まない。ときにはアクセルを強く踏んで流れにのることも大切……人生はどこか車の運転に似ている。
字幕無しでトライしたい
良かった!私は英語話せませんが言い回しが面白く、楽しかった。字幕無しで観て、勉強したいな。夫婦間については考えさせられた。まだ独身だけど、同じように旦那さんを傷つけルコとしないよう、気をつけなきゃ。娘への言葉も良かったな。辛いことも逃げないできちんと自分が納得いくまで解決しないと引きずってしまうのは痛感。
ウェンディ大好き!
主人公である文学評論家ウェンディの台詞が、すごくおもしろくて、クスクス笑ってしまいました。
あんな魅力的な女性になりたいものです。
このお話は、恋愛ものと言うよりは、
幸せとはなにか?を問う映画であると思います。
自分の欲望のまま生きるのも幸せかもしれませんが、
相手のことを本当に愛しているなら、相手が幸せになるように行動することも、互いの幸せに繋がる方法なのかもしれません。
すごく良い作品なので、
是非劇場に足を運んでみてください!
アメリカ人の日常
激しい銃撃戦もない。ただこの原題が表すとおり 1人のアメリカ人女性が車の免許を取る話。
でも なんだか 上質なフランス映画を観ているようだった。
派手さは全くなく、変にドラマもないが 90分、全く退屈しなかった。
この映画は ぜひ 映画館に足を運んで 暗闇の中で じっくり観ることを お勧めする。
方向の味見
夫の浮気により別居中のウェンディと、インドから政治亡命をしニューヨークでタクシー運転手をしながら運転の教官をしているダルワーン。
ウェンディはダルワーンから運転を習う事となるが、いざとなると「夫が乗せてくれるわ」と逃げだそうとするが、ダルワーンは落ち着いた声で言った「私も母がしてくれるからと料理を覚えなかったが、離れて暮らす今は料理をしている」と、そして、運転を料理に例えてこんな事も言う「動き方に迷えば少し動かし、方向の味見をするのだ」と。
二人の実生活に変化が次々と起きながらも、運転教習は続き、二人の心の距離も近くなり、ダルワーンの誘いにウェンディは答える「ひとつ問題があなたは誠実な人よ。私の希望」なんて素敵な場面なのだろう・・・。
そして、この作品にはもう一人重要な人物がいる、インドからの花嫁だ。彼女には本当に幸せになって欲しい。
しあわせって。。?
この映画を観ていて考えた。。
幸せって、やはり誰かに与えられるものじゃないのかも。きっと自分で見つけるもの。
人の心は自由にならないから、奪われたり、失ったりする事もあるかもしれないけど、自分の心の中の価値は決して失わない。。。そう信じたい。
日々の些細な事一つ一つに幸せを感じるようで
いたい。
たぶん、幸せって、一瞬一瞬の中にある、
永遠不滅の輝きなのかもしれない。。
“Seatbelt first“
夫婦生活に於いて大事な事は、お互いがお互いを尊重し、自分勝手な行動や言動をしない事。
それは、車を運転する時にも当てはまる。
左右を確認し、廻りのスピードに併せる事で事故は未然に防ぐ事に繋がる。
イザベル・コイシェ監督の最新作は、人生に於いて辛い事や壁にぶち当たった際にどう対応し、足元を見つめ直し、今一歩前に踏み出す勇気を提案してくれる作品。
それを実践するのは今、壁にぶち当たってしまいもがいている貴方なのかも知れません。
小品ながら、なかなかの良作だと思います。
(2015年8月30日/TOHOシネマズ六本木/スクリーン1)
楽しくもあり、悲しくもあり。人生の機微が描かれています
アメリカ・ニューヨーカー誌に掲載された実話を下にした映画。
ニューヨークを舞台にしたインド人が出る映画としては『マダム・イン・ニューヨーク(English Vinglish)』あって面白かったのと、これは舞台はインドですが、『めぐり逢わせのお弁当(The Lunchbox)』が非常に印象深かったので、“インド”と言うキーワードが関連していたのでこの作品も根拠なしに期待していたんですが、期待通りでしたね。
運転練習のシーンが数多く描かれているのですが、噂通り、日本とは違っていきなり路上で練習し始めるんですね。いやぁ・・・。教習所でひと通り練習してから路上に出る日本の場合でもドキドキですが、いきなり路上で練習とはドキドキもいいところですね(苦笑)。練習する人もそうですが、路上で普通に運転している人もドキドキ。事故が起きそうだな。
そうそう、アメリカと言えば、車がなければ行きていけない国だと思って居たんですが、ニューヨークくらい公共交通機関が発達していると、日本と同様、運転ができなくても行きていけるんだなぁと変な感心もしました(笑)。あとは、サンフランシスコもそうかもしれませんね。
原題が『Learning to Drive』ですが、これはもちろん文字通りの運転の練習ということもあると思いますが、“生き方(とかそういうこと)の練習”と言う暗示もありそうな印象を受けました。と言う意味で、人生の機微が上手く描かれていて、楽しくもあり、悲しくもありました。
温かい映画
55歳であのスタイル、女現在進行形。しかもインドの方は71歳?!
う~ん、だいたいアメリカの離婚からの再出発って、皆仕事持ってて、全然悲壮感ゼロ。アパートおっきいし。
でも、語学の女性らしく、台詞がオシャレ。
全41件中、21~40件目を表示