「惜しい。。」しあわせへのまわり道 三遊亭大ピンチさんの映画レビュー(感想・評価)
惜しい。。
「しあわせへのまわり道」見ました。事前情報として、ベンキングスレーがインド人役と、免許教習の話という情報のみでした。結論から言うと、まぁまぁ良かったです。と言うか、ほとんど良かったけど、思い返すと納得できない部分が多かった。
まずこの映画、ベンキングスレーにインド人をやらせる時点でフザケてるのかなと思いました。ガンジーへのオマージュなのか?で、その半笑いのテンションで見ていくと、以外にも描写が丁寧だし、感情の流れが分かりやすくて良かった。が、インド人と車の運転という2つの大きな設定にした意味が全く活かされていない。車の運転を通じて主人公が成長するわけではなく、単なるキングスレーと主人公が車に乗ってるだけにしか思えない。その両者の恋愛模様的な匂いも最後にあるんだけど、それもかなーり中途半端。端的に言うと、キングスレーと主人公がなぜ成長したのかの理屈が抜けています(成長したのかも不明ではあるが)。
総じて、”心の交流”を推してる割にそこは薄っぺらいです。見るべき点は「木曜日はあいてる?射精するよ」のやり取りの面白さのみ。あと、主人公の可愛さは熟女好きには堪らんと思いますわ、はい。
最近小規模洋画多いですよね。「靴職人と魔法のミシン」や「しあわせはどこにある」、又は「シェフ 三つ星フードトラックはじめました」なんかも似てるかも。この手の作品を密かに輸入するのはいいことだと思います。今作は個人的にイマイチだったけど、テレビコマーシャルも流れないのが不思議と思う良作が多いです。娯楽の入り口としてのビッグバジェット作品は悪くないけど、ジョニーデップやトムクルーズだけがハリウッドじゃないというのを、もっとたくさんの人に知ってほしいです。なので今作のような映画をもっと宣伝してほしいと切に願います。