「ハーレイ・クインの存在が奇跡のような映画」スーサイド・スクワッド うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
ハーレイ・クインの存在が奇跡のような映画
マーゴット・ロビー。「ターザン・リボーン」では、凛とした知性と、暴力に屈しない強いヒロインを演じ、自らの正義を貫く姿は新世代のジェーンを作り上げたように感じました。ところが、今作では、本当に同一人物かと疑うくらいにエキセントリックな、そしてアイコニックなヒロインを演じ(演技とは思えないほどに生き生きと)、暴れまわり、女性版ジョーカーとでも言うくらいの強い個性を発揮しています。
予告編から、その存在をフィーチャーし、この映画の核であることを売り物に期待をあおってくれたことで、「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」での記憶にもくっきりと新しい、苦い思いを吹っ飛ばしてくれたのです。
いちおう本作にもブルース・ウェイン=バットマン(ベン・アフレック)が絡んではいますが、重要なポイントにちらっちらっと現れる程度で、映画のテイストを変えてしまうほどではありません。X-MENにおけるウルヴァリン的登場です。
なので、単純にハーレイ・クイン誕生からスーサイド・スクワッド結成、ミッション完遂に至るまでを描いた痛快娯楽大作を期待したのですが。実際にははるかに難解な、盛りすぎな、キャラ渋滞のお話に成り下がってしまいました。
2016.9.11
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