劇場公開日 2016年10月29日

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「その愛の熱さに誰もが圧倒されるはず」湯を沸かすほどの熱い愛 にゃあさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5その愛の熱さに誰もが圧倒されるはず

2017年7月15日
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ちらほらと周りからいいらしいと声が聞こえていた作品。余命、末期ガン、家族、母と子、など、まさにお涙ちょうだい的なキーワードが並ぶのに、この高い評価の理由を知りたくて本日やっと観賞しました。
いやー泣いた。泣いたよ。泣かそうとしてないのに泣いた。ラストの母が子供に向けて放つ衝撃の真実、あそこで全部持っていかれました。
人を愛するとは?自分が同じ立場だったらここまで周りのために尽くせるだろうか?それを真剣に考えさせてくれる作品でした。まさに、湯を沸かすほど熱い愛がなくては到底できません。題名もまた、よい。
死に向かう話のはずなのに、なぜかじめっとしておらず、爽快ささえ感じてしまうのは、この作品が生きる熱量を凝縮した作品だったからでしょう。
宮沢りえさん前から好きでしたが、強く、明るく、でも決して聖母ではない人間味溢れた母を見事に演じきっており、ますます好きになりました。
子役たちの名演技にも拍手。
そして、矛盾なくリアリティーを追求しながらも、普遍的なテーマを見事に描ききった脚本および監督にも称賛の拍手を!

にゃあ