「母性をテーマにしたファンタジー」湯を沸かすほどの熱い愛 シンドラーの手帳さんの映画レビュー(感想・評価)
母性をテーマにしたファンタジー
この映画は、よく考えてみると全くリアリティがない。というより、全篇にわたるシーンのどれもが、こんなことがあるとは思えない・・というシーンの連続であり、ラストに至っては法律に抵触する可能性が大である。(煙突に始まり、煙突で終わる演出には脱帽)
また、主たる女性全員が、そろいもそろって「母と乖離された娘」で統一されており、さらに言えば、主たる男性全員が、本質的には「母性を求める男」で統一されている。
つまりは、映画による「母性」をテーマにした幻想劇といっても過言ではなく、その意味で母モノ、難病モノの割にはカラッとしたところに収まっているのだと思った。
コメントする