「女優さんの演技に脱帽」湯を沸かすほどの熱い愛 osmanthusさんの映画レビュー(感想・評価)
女優さんの演技に脱帽
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事前情報から賛否が分かれているな、と感じましたが、是非自分の目で確かめねばと思い鑑賞しました。
結果からすると女優さんの演技にやられたという印象です。蒸発した夫の妻でありといじめられている娘の母であり、末期ガンに立ち向かう女性と言う難しい役を見事演じきった宮沢りえさんは言うまでもなく、娘役の杉咲花さんも演技が素晴らしく脱帽の一言につきます。
主人公であるお母さんは時に強引に娘に「逃げてはだめ。立ち向かわないと」と言い強引に娘を引っ張りますが、その固くなまでの意思に1つの人間臭さを感じました。
制服を隠された娘は、翌日布団に入ってお母さんの、学校に行きなさい、という説得に抵抗します。その中で、「私はお母ちゃんと違って社会の最底辺なの」と言う言葉を母に言わなければいけない辛さを抱えながらの演技は見事でポテンシャルの高さを感じさせました。
女優さんの真に迫る演技と魅力的な脚本に支えられ、心の周波数にぴったり一致するような傑作であったと思います。
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