「おっさん臭くてダサいけど、それが可愛らしさ」湯を沸かすほどの熱い愛 ジンクスさんの映画レビュー(感想・評価)
おっさん臭くてダサいけど、それが可愛らしさ
クリックして本文を読む
一言で言うとおっさん臭く感じました。
今どき女子高生のいじめはあんなバレバレのやり方せず、もっと上手く隠してやりますし、家族との会話も違和感のある口調でした。
年配の人が想像で作ったステレオタイプの女子高生像なんでしょう。
ピラミッドのシーンも泣けますがダサい・・・。
しかし、中盤からお母ちゃんの頑張りが、宮沢りえの演技に乗っかってガンガン作品の雰囲気を支配していって、どんどん引き込まれていきました。
このお母ちゃんも、いじめが解決する根拠もないのに娘を無理矢理学校に行かせたり、自分の母親に会わせてみたり、死が間近に迫っているからといって天使のような完璧な振る舞いをするのではなく、エゴが混じった人間臭さが混じっていて、すごい好きです。
いじめが解決したのも計算尽くめではなく、色々入り交じった要素により状況が変化していってるので、「これが素晴らしい生き方だ!」的な説教臭さがなく、それでいて最期に生き様を見せられた様な・・・。
ラストもロックンロールなやり方で、おっさん臭さも微笑ましく感じて、味になってきてきました。
コメントする