「タイトルがすべて。」湯を沸かすほどの熱い愛 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルがすべて。
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ビックリを通り越して仰天すること間違いなし!の終盤の展開
でこのタイトルがハッキリと浮かび上がる。まぁ…賛否両論が
あるにしても、ハッキリと表現できないのは致し方ないところ。
しかしこれで母親の愛とはお風呂につかっていい湯だな~♪って
身体中を包み込んでくれるぬくもりであることが伝わってくる。
末期がんと宣告された母親が家族のため精魂込めてやり遂げる
姿を宮沢りえが熱演しているが、どのエピソードも号泣もので
ファンタジーとリアルの両極を為しているのが凄い。まず娘の
いじめ編ではこんなに酷い事をされてなおもかとまず泣けるし、
夫の子供らしき娘引き取り編ではこんな母親になれるかと泣き、
放浪青年アドバイス編ではサラリと交わした約束が果たされる。
そして何より青天の霹靂だったのはカニを食べに行くあの後半。
タカアシガニが何を意味していたのか、なぜ送られていたのか、
まさかの展開に声をあげそうになった。双葉の過去にも通じる
子供と親の接点や絆をこれでもかと掘り下げてくるこの脚本に
心揺さぶられたくなくても揺さぶられてしまうのは致し方ない。
まさか!という出来事が次々と起こるのが人生、それを受け入れ
自分が亡き後の家族のために奔走する母親の逞しさに恐れ入る。
(あのりえママも、世間の風評より今作に近い実像だったらしい)
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