劇場公開日 2016年10月29日

  • 予告編を見る

「話が出来すぎだと分かっても泣く」湯を沸かすほどの熱い愛 SHさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0話が出来すぎだと分かっても泣く

2016年11月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

単純

ストーリーと俳優の演技が素晴らしくて、出来過ぎ、嘘くさい、綺麗すぎ、と思っていても、何度も泣いてしまいました。わざとらしい最後もスゴくカッコいい。唯一奇をてらっていたようなところは、そのエンディングかなと思うくらい、スタンダードなドラマでした。そして何度も言いますが、何度も泣きました。
冒頭の宮沢りえ、何だか母親っぽいくない演技だなぁと思ったのも、終わってみれば納得。ついに死に行く人の演技までこなし、演じていない役どころを見つけるのも困難と思えるくらいに、あらゆるものを演じている彼女には称賛しかありません。その違和感のある母親像というものも狙いとして最初から演じたとすると、もはや彼女を批判する術などございません。
分かりやすさ重視、ストーリー重視の絵づくりにも好感がもてました。正直、あらすじなどを見ても全くそそられない映画なんですけれど(─あくまでも個人的見識)、そして見だしても合わないんじゃないかなーなんて思っていたわけで、そんな狭い考え方は見事なまでに崩された感じです。
清く正しき感動的な映画でした。

SH