この世界の片隅にのレビュー・感想・評価
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観ておくべき、日本人として
先週末に一人で見て、就職前の大学生の息子に見せておこうと今週一緒にまた見てきました。
息子は全くこの映画のことを知りませんでした。
帰りに感想を聞くと、「いいもの見たわ」と。
みなさんと同じように、日本人として観ておくべき映画だと思います。
今年度最高の映画です!
ほのぼの笑いあり、ちょっぴりエッチなドキドキあり、ハラハラあり、ワナワナと震える怒りあり、辛くて胸が張り裂けそうな悲しみあり、そして涙あり…。今年最高の映画でした。この映画に出会えて感謝です。ありがとうございました。
こんな映画を作れる日本人は誇らしい
期待して観ましたが、期待通りかそれ以上でした。アニメのまだまだ未知なる可能性に驚きとわくわくと、そして感動。
本当は洋画好きなのですが、この作品は、日本映画の可能性を限りなく広げました。私たちは心から日本人であり、今の怠惰で夢のような幸せな日々は、この厳しい時代があって、そうしてこの命たちの犠牲のおかげで訪れたものだということを、実はすべての若い人も本能的に知っていて、それでこの映画に感動するのだと気づきました。
この映画に感動した人がこんなにたくさんいること、ほんとに誇らしく思います。
余韻が抜けません
主演の方を含め、出演者の皆さんの演技が素晴らしく、ほのぼのとした日常の中で微笑ましいやりとりが続いて、クスリと笑っているのに、気がつくと涙がでました...
夫婦っていいな、家族っていいなと、戦時中の厳しい時代の中で生きてる人々の生活をずっとずっと観ていたい、そう思える映画です。
戦争映画ではあるが、戦争の捉え方が極めて斬新で驚いた。細かい設定や...
戦争映画ではあるが、戦争の捉え方が極めて斬新で驚いた。細かい設定や描写が当時の事をよく研究・取材して作られており、デフォルメされたキャラクターが逆に「本当にあったであろう」というリアルさを強調している。主人公や義姉の径子のキャラクターが嫌味がない程度に濃く、非常に練られているなあと感じた。のんの怪演に依るところも大きい。途中まで涙をこらえていたが終盤で自然に流れてきた。どこで泣いたかと言われてもよくわからない。不思議な映画。クラウドファンディングの成功例としても興味深い。
大大大傑作
戦争映画としては勿論、人生をテーマにした映画としても大をいくらつけても足りないくらいの傑作でした。
どんなに辛い現実でも、否応なく人生は続いていくし、誰もが人生を生きていく強さを持っている。
戦争のある日常
いわゆる戦争✖️ヒロシマの映画だが、描いているのは戦争ではなく日常。すずさんの愛らしい日常を通して戦争を描く。人間の強さ、優しさ、愛に満ちた映画。
何だか分からないけど、ジワ〜っと涙が出てくる。これというポイントはないのだけれど、終盤で不思議と涙が溢れる。何の涙なのかよく分からない、なんか色々混ざった涙。
見終わってみると、結構不思議な映画だと感じています。ポーッとしてるけど強さを感じる、まさにすずさんみたいな映画だなと。
涙が止まらん、けど可笑しくて笑える
前半はボーっとしたすずさんの嫁ぎ先でのほのぼ?の戦前~戦時中日常アニメ、後半は戦争に翻弄される毎日って感じで、水原が再登場したあたりから涙がともらなくなり始めるんだけど、何が凄いってそんなに辛い展開の連続でも、合間合間に観客から笑い声が漏れたことだと思う。戦争中の呉・広島が舞台だというと何となく安易に「国の勝手な戦争に苦しめられる民衆」的な暗いイメージを持つか、変に滅私奉公的な価値観を称賛する方向にいきそうな感じだと思ってたけど、本当にすずさんの日常が戦争の前から後まで続いている、「世界の片隅」にあるちょっとした物語だった。ドラマチックなわけでは決してなかったと思うんだけど、当たり前のことが当たり前に続くこと、当たり前じゃなくなってもまた当たり前に生きようとすることがとてつもなく愛おしいと感じて、涙が止まらなかったのかもしれない。能年玲奈のちょっととぼけた、でも芯が強い演技もドンピシャにマッチしていたし、すずさんの妄想と現実が不思議と混在する演出もここだというときにはまって印象的。どの場面も心に残るが、個人的には再登場したえらく雰囲気の変わった水原が変わらないすずに対して嬉しさと寂しさが交じったような態度をとっていたことと、敗戦直後に図面を燃やすお父さんの姿が特に忘れられない。また観たくなる凄く良い映画だった。
映画「この世界の片隅に」応援キャンペーン pic.twitter....
映画「この世界の片隅に」応援キャンペーン pic.twitter.com/SJfcYnL2a5 konosekai.jp #この世界の片隅にすごい
普通の生活、日常の感覚、大義名分の恐さ愚かさ、身分格差と人それぞれのどうしようもない生き方、傲慢と謙虚さ、
息苦しくなるようなリアリテイ
のん が良い演技でした。すず の画や人間性にとてもあってる。キャスディグがグッドジョブだ。
当時の日常を淡々と描いていている。だんだんと戦場になって行く様子が、息苦しくなるようなリアリテイで描かれる。過剰な演出はないけど、すずの感情をうまく画にしている。アニメーションだからこそのリアリテイが発揮される。
映画館で観るべき映画です。
しかし、立ち見満員御礼の映画館は30年ぶりかもしれない。もっとも大手シネコンは立ち見客なんて入れるわけがないだろう。当たり前のように立ち見客を入れるテアトル新宿は最高だ。
2時間かけても観に行く価値あるぞ。
アニメ作品の極致
これまでに観たどのアニメ映画も到底足もとにも及ばぬ頭抜けた名作。
数倍の料金を払っても観る価値あり。
そして何が秀逸なのかを一言では説明できないのが、本映画の傑作たる所以。 笑い、悲しみ、憎しみ、そして優しさ、救いが見事に紡がれており、とにかくまあ観て下さいとしか言いようがなく。
そして何よりも、のん(能年玲奈)が完全復活し、その個性がアニメに見事に化体。
あの小津安二郎の東京物語にも似て、淡々としていて派手な抑揚もなく、説明的にもならず気をてらうこともなく、しかし特徴的なテンポある展開と上質なユーモアによってどんどん引き込まれ、そして最後に何かがものすごく突き上げてくる不思議な感覚。
何も知らぬ無辜の市民がのみ込まれて行く非日常の中にごく普通の日常を描くことで非日常性がより浮き彫りになり、非イデオロギーの作風によって逆に我知らずイデオロギーが滲み出て来る。
実写含め、ここ数年で観た映画の中でも最高位か。
素晴らしい。心底素晴らしい。
片渕須直監督作品は、今回初めての鑑賞。
率直に言って。
これほどの映画には、そうそう出会えるものではなく。
これほどまでに、魂を揺さぶられるような体験は、
なかなかできるものではない。
自分の記憶に残る一本となったのは確かだ。
映画から受ける、優しくほのぼのとした印象とは裏腹に、
終盤の展開から、主人公のとあるセリフに、
優しく強烈な何かを凶暴に突きつけらた。
心底、悲しくてやりきれなくなる。
それは、短慮なお涙頂戴や、反戦と言った要素は一切なく、主人公と なった18歳の女性の目線で、淡々と当時の生活を描かれていて、そ の生活がが何より愛おしく感じる部分が、あるからこそなのだが。
主人公の声を演じたのんさんが、自分の中にある主人公のイメージと 合っていて良い味となっていた。
他方で、映画を作る際に、綿密な取材を行っていたとか。こういう志 の高い映画は観ていて本当に気持ちが良い。
鑑賞してから一週間経ったが、まだ興奮が冷めない。
そして原作となった漫画も一気に読んでしまった。
また観に行きたい。いや観に行こうと。
感想にならない。
終始うっすらと涙を流しながら見ていた。
映画を見終わったとき、感想に困った。
面白いとか、楽しいとか、悲しいとか、そんな単純な一言では表現しきれない。
それはこの映画が特定のメッセージを強く伝えようとした映画ではなく、この世界の片隅で起きていた出来事をありのままに伝えた映画であるからかもしれない。世界の片隅でこんな人が生きていた、それをどう思う?と鑑賞者に投げかけているような映画だと感じた。
面白かった、とは言いにくい。しかし、見たほうがいい、とは確信をもって言える。
ハマってた。
SNSでチラッと知り合いの人がシェアしてたのですが近くの映画館ではやっていませんでした。ですがその映画館で急遽上映決定となっていたので内容は全く知らずに鑑賞してきました。
とても良かったです。これに「少しも心が動かない」という日本人はいるのだろうか?
5分遅れてしまって入場、スクリーンを背に階段を登っている時に主人公の声役ののんさんの声が聞こえた時に正直「ああ、ちょっと無理かも」と思ってしまいました。やっぱり元々声優の方じゃないからちょっと厳しいかなーと。ですがその後きちんと観ていくと主人公の雰囲気とのんさんの声がとても合っていて、ばっちりのハマり役でした。だからなのかだんだん慣れてきて、なんだかとても心地よく変わりました。自分でもビックリ。
物語的には目新しいストーリーがあるわけでもなく、普遍的な感じではありましたが見終わった後に観て良かったと思える作品でした。
クラウドファンディングを経て制作されたようなので、これからその経緯なんかを調べてみようと思っています。
言葉にできず、声をかけたい。
多くの方が仰るとおり、
良かったのは間違いないんだけど、
何がどう良かったのか、言葉にするのが難しい。
悲しいことは沢山起こるのに、
最後には、スクリーンの中の人達に、
よかったね
と声をかけたくなるような、
そんな映画。
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