この世界の片隅にのレビュー・感想・評価
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悪意の匂いがない映像
つらい話です。
✋が無くなり、姪が目の前で消える。
でも、すずさんのひととなりや、最終的には善意な人達に囲まれて暮らす当時の風俗が描かれているので、平穏にスクリーンに意識を没頭できました。
終始映像から溢れていたのは、日常にある幸せの欠片を大切にした人が人生を大切に生きることができるんだなと。
とても真似できるものではないけれど
この作品を観たことで何か自分をかえて生きていきたいと感じました。
のんちゃん お帰り。
すごい名作!
悲しさと愛しさ
サラッとしたアニメで、原爆投下前の広島の街、蘇ったように思いました。
スイカを食べにきた女の子は、遊廓の女性?
それとも被災してお母さんを亡くした女の子?
シンプルだけれど、深い想いを感じました。
後から後から、感動しました。
起こった事が不幸かどうかは、結局その人にしか決められない。そんな事、考えるよりもその中に生きている事をしっかり味わうしかない。否定も逃げもできないのだから。
空襲の最中に絵の具をイメージするすず
遊廓の女性に優しく寄り添うエンドロール
敗戦後の朝鮮の?旗
ユーモア、にもかかわらず笑う事
本当にいい映画でした。
観て良かったです。感謝です。
すばらしい
アニメに対し最近距離を感じていました。
身近に撮影できないものを簡易に表現しているだけなのか。コンピュータの技術を使って美しい画像を作っているだけなのかと。
でもこの映画を観てよかったと思いました。
戦争ってすぐ忘れかけるけど、こんな映画が出てきてくれるたびに大切なことを思い出させてくれる。貴重だと思います。
映画を観ながら、この時代の人たちはこんなふうに毎日を過ごしていたんだろうなとか、広島の人たちの苦労はこんなふうだったのかなとか考えていました。
すごくかわいそうだと思うし、戦争は絶対にいけないと思いました。
アニメだから表現できていたことも多かった気がします。アニメも素晴らしいと思いました。
レビューで、観たほうがいい、観てほしいという意見が多かったわけが分かりました。
とてもよかった
この悲劇は、果たして、「過去の戦争体験」なのだろうか?!
以前、日経新聞一面のコラムに、「君の名は。」が取り上げられましたが、
11月20日には、当該作品を取り上げていましたので、急遽、観に行きました。
太平洋戦争末期の呉と広島が舞台の作品です。
次の特徴が挙げられます。
1. 高齢者向けだが、若者に観てもらいたいアニメである事。
2. 通常は、公開館数は350館ほどですが、たったの68館しか上映していない事。
3. 公開館数が少ないのに、興行成績が、2週連続TOP10だった事。
4. 評価・レビューが、5点満点中4.6と異常に高い事。
日経新聞によると、昨年春、クラウド・ファンディングで協力者を募り、
8日間で目標の2000万円を達成したそうです。
(最終的には、3374名により3900万円)
その為に、エンドロールで出資した個人名が、しばし流れていました。
日経新聞では、最後に、「映像文化の今後の道を示した」と結んでいました。
先月放送されたNHK「おはよう日本」でも、特集を組まれていて、
それによると、漫画が発行されてから、映画制作に6年も要したそうです。
さて、感想ですが、
主人公のすずさんが、ちょうど他界した母と同年代(大正15年生)という事もあり、
また、すずさんは、18歳で結婚したのですが、母も19歳で結婚した事もあり、
なんか、母を見ている様で、それだけでも、辛くて。。。
こういった戦争体験を後世に伝えることは、我々の義務なのでしょうが、
果たして、「過去の戦争」と言い切ってよいのでしょうか?
私は、この作品を観て、「中東・シリアの悲劇」を連想してしまいました。
まさに、「この世界の片隅に」が、今現在進行しているのです。。。
当該作品を、映画という観点ではなく、いろいろな背景を理解した上で、
何かを考えるきっかけが欲しい人には、
上映している映画館が少ないですが、お薦めです。
Michi
実写でなくアニメで良かったです。
ぜひ 映画館 での 鑑賞を。
今年は 日本映画 の 当たり年 なのかな。
天の邪鬼 な 俺らだけど、この映画は
絶対 観よう!と 決めていました。
先日、東京国際映画祭 に 出かけた時に
この 作品も 参加してるのを モニターに
映る 舞台挨拶してる 監督 と のんちゃん。
ワクワク しながら やっと 鑑賞出来た
感想は (自分にしては珍しく)想像以上に
凄かった!
画は 全体 淡い感じ。アニメーション と言うより 絵画 に 近いです。
音響 も 素晴らしく 監督も おっしゃって ましたが、映画館 でしか 伝わらない 音や 細かい絵が あります。
なにより すずちゃん 演じた のんちゃん が 素晴らしく、すずちゃん が スクリーン の 中で イキイキしてる。
日本語字幕付 を 観たのですが、当時の 言葉の 意味も わかり 良かったです。
次は 無しの 作品も 観に行きたいな!
この劇場の片隅に
素晴らしかった
戦時下の広島、なんでもない普通の若い女性の目線で戦争を描く。ないならないなりで料理を工夫してたくましく生きているのが素晴らしい。姪が死んでしまいのが悲しすぎて、浮浪児を引き取るところに涙があふれて困るほどであった。まさかの里親展開で、あの子を助けることでみんな救われると思う。
のんが素晴らしい。かわいらしくて、それでいて地に足のついた感じがすごい。医者に行く場面があったのでてっきり妊娠かと思ったら、そうでもなかった。不妊治療なんて当時はなかっただろうし、そういった何かを匂わせていたのだろうか。旦那さんは幼馴染の男と何かあってもそれでいいと思っていたのだろうか。
戦争が尊いものを破壊していく様子が改めて恐ろしかった。うちに今、焼夷弾が落ちてきたらと思うと耐えられない。しかし耐えるしかないのだが、本当にやめてほしい。
(追記)
今週は見たい映画が時間が合わなくて、替わりにちょうどいい時間で再映されていたので1年ぶり2回目見た。心をかき乱されすぎるので、あんまり何度も見るものではないと思うくらい感動した。最初から展開が分かっているので、その予兆があるだけで涙が出る。旦那さんが男っぽくない人柄で、だけどそれでも男らしさを発揮するところに感動したり、姪が亡くなるところは耐えられない気持ちになり、若くして腕を失うのも辛い。戦災孤児が光となり家族みんなを癒すところに泣ける。クラウドファンディングのクレジットのところで女郎の女の子とのエピソードが描かれていた。
この世界のど真ん中で輝くべき作品
体にじんわり染み込むお味噌汁のようでした
誰も「不幸せ」じゃないのに、悲しみに押しつぶされそう
知らない家にお嫁にいっても、誰よりはやく起きて嫁として井戸まで水を汲みに行ってても、主人公のすずはそれを「不幸」としていない。すずの周りの人もそう。毎日ご飯をつくり、家族と食卓を囲み、洗濯をし、困っている人がいれば助ける。戦争がきても、ただただ、毎日を過ごす。だって「そういうもの」だから。
よくある戦争ドラマと大きく違うのは、登場人物皆が戦争の酷さや意味について発言しないことだと思う。
その時代にいきた人として「そういうもの」として毎日を過ごす、ただそれだけというリアルがすごい。
見終わって二日経ってもまだ、映画のことを思い出すし、レビューを読んでは涙が出てきたりする。こんなことは初めてです。
ファンタジーな部分もあるし、コミカルで笑えるところもたくさんあるのに、どうにもリアルで、心が抉られるような苦しさと悲しさを覚えます。
でも、本当に見てよかった。
こんな映画を海外へも輸出してほしい。
この世界の片隅に
片渕監督に足を向けては寝られまじ
原作の大ファンとして、本当に素晴らしい映画化作品というほかはありません。
片渕監督の原作の掘り下げ方は凄まじく、リサーチもすさまじいものがあります。
美術の美しさは特筆もので、ここまでやるのか、という監督の執念をも感じます。
また、戦争シーンの恐ろしさといったらありません。原作の漫画ではそこまで恐怖を感じはしなかったのですが、音響と相まって本当に怖さを感じます。可愛い絵柄なのですが、武器はとても重く恐ろしく描かれています。空襲を描いた作品は多くありますが、焼夷弾、照明弾をこんなにも恐ろしく感じたことはありません。日常とのギャップの凄まじさがより際立つように感じました。
とはいっても確かに戦争映画や反戦映画という側面はあるもののそれが主題であるとも言いがたい作品だと思います。
主人公の再生の物語にもなっていて、幸せな気持ちで映画館を出ることが出来ます。呪詛や怨嗟に満ち満ちた作品では決してないのです。それらを否定する気はないのですが。
こうの史代さんが書いたとしか思えないほどのの作画のクオリティに本当にびっくり。
日本のアニメーターってものすごいものですね。
クラウドファンディングに参加することが出来た人が本当に羨ましい。エンドロールに自分の名前が載っていたら本当に誇らしかったでしょうね。返す返すも残念至極。今なら参加できたのになー。
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