この世界の片隅にのレビュー・感想・評価
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数少ない日常の戦争映画
戦争とは、ほとんどの日常に時々の残酷なのではないかと想像していますが、多くの戦争映画は残酷ばかりで日常が乏しいような気がしていました しかしこれは平凡な日常が戦争で壊される様子が描かれていました。ストーリーは飛躍があるかもわかりませんが、平凡な家族でも誰かが亡くなると涙がとまらなくなります
四コママンガのようだった
観ていて、展開が「四コママンガのようだなあ」と思った。いくつもの話を一つの作品にしたような感じで、構成は「ホーホケキョとなりの山田くん」を思い出しながら観ていた。
しかし、「ホーホケキョとなりの山田くん」には「適当」というテーマがあったのだが、この映画のテーマが何であったのか、それが訴えて来るものが今ひとつ見えてこなかった。それは自分の歴史認識の甘さだったり、考え方の浅さだったりするのかもしれない。
街並みだったり、人物だったり、描きこみの深さはあったと思う。
そして声も良かった。
ラストの展開、束ね方というのも夢うつつのようで、ファンタジーのようなところもあったように感じる。
しかし自分は、戦争はファンタジーでは無いと思っている。
謎めいた作品だったという印象が深い。
ぐぬぬ…
掘り出し物だからこそ輝いた作品!と思っていたけれど、ここのレビュー見て驚いています。これだけの人の心を動かしたとは…! 当時の時代の風情が手に取るようにわかって素敵で、親戚同士の会話も誇張することなくリアルに感じられて素晴らしく、いいアニメ映画です。しかし、人の生死の描き方に賛同できず、ラストの主人公の慟哭には既に置いてけぼりになってしまいました…。 なんの広告もなしにこのアニメにたどり着けば確かに地味なのにしっかりしてるなぁと思ったと思います。
大人向けのアニメーション
ストーリーについては、ほぼ原作通りなので評価は割愛。強いて言うなら原作ファンで議論となったリンの登場シーンについて、自分はいっそのこと全部削った方がストーリーが繋がるんじゃないかと思ったくらい。 あと登場人物皆いい人ばかりw。まぁ悪者出されたら作品が変わっちゃうか。 ただ、少なくとも戦前戦後史を知らないと理解できない内容も多々あり、そういう意味でも、大人向け、若くても中学生以上向けの作品かと思います。 あと、絵についても原作のアナログチックな画風を見事に昇華し、かつリアリティや逆にアニメならではの表現技法を効果的に使用し、まさに「アニメで良かった、アニメだからこそ引き込まれた」作品です。 「良さげなマンガは実写化」の流れに一石を投じたのでは無いでしょうか?
何回も観たい!
ずっと観たいと思いながら行けず、昨日やっと本懐を遂げました。 内容についてはもう今更語ることもないですが、感想を一言。 『素晴らしい!」。私はひねくれているので、泣かせに来られると逆に冷めてしまうというめんどくさいタチなのですが、第二次世界大戦という悲惨な時期を一人の女性の目を通して淡々と切り取られていくこの 作品はリアリティが感じられ、涙がとめどなく溢れました。本当に後世に残すべき作品です。BD早く発売されないかな。
2017-19
わたしたちは皆、世界の片隅で生きている。 レビュー見てからどうしても見たくなって見たけど、本当に見れてよかった! ロングランしてるのもわかる気がする。 たくさんの人が見てくれるといいな。 のん(能年玲奈)ちゃんの声、素敵。 本当に上手いし可愛い。 特に語尾がちょっと息が抜ける感じがなんとも可愛くて。 悲しいことがあっても、終わったあとすごく幸せでほっこりした気持ちになれる。 戦争映画というと、戦争の悲惨さを酷いほどに伝えたり、反戦というメッセージを打ち出していたりすることが大半だと思う。 でも、この作品は戦争下に生きた、どじっ子でのほほんとした女の子が、小さなことに幸せを見つけたり、苦手なことにチャレンジしてみたり、旦那さんにドキドキしたり、自然と周りを笑顔にしたりして生きてきた話。 現代と変わらない心情で生きてるんです。 前にお兄さん二人組が座ってたけど、エンドロール終わったら、一人のお兄さんが隣を見てにっこり微笑んでたのを見て、なんだかほっこりした。
子供に見せたい
大好きな絵を描く事も出来ない戦争時代。
生きててよかった。という意味で伝えた ヨカッたという言葉が主人公にはなにがヨカッたのか、、分からないという悲しさ。
何年何月何日、、、と遡る時の映像、印象深い。
知らなかった戦争のことがたくさん知れた映画でした。
これはとてもリアルなのかな?生きていたら、祖父母に聞いて見たかったです。
ようやく、観た。
ようやく、観た。 すごい。 未だに公開劇場がなくならないわけが少しわかった。全員が見終わるまで、かけ続けてほしい。 戦争が始まりそうな頃、少し抜けた普通の少女が、隣の呉市に嫁に行った2年間が中心。その生活を、ユーモアまじりに、「サザエさん」のように描き続ける。主人公があまりにも普通で純粋なので、対比によって、戦争になだれ込む周囲の環境の激変が際立つ。戦時中の疑似体験として、最高峰ではないか。戦争を生きた人たちの多くは、こんな感じで戦時中に放り込まれていったのではないだろうか。 それを体験しようと観に来た訳ではないのに、それを体験するという凄さ。こういう作品が、戦争を風化させない映画なのだと思う。暮らしている中での戦争は、誰かがゴングを鳴らし誰もが始まったと理解するのでなく、日々の暮らしの中にじわじわと侵食してきて、ある日初めてその悲劇に気づくのだ、と。 戦争というシチュエーションを「使う」映画はあまたあるが、ほんとうに「伝える」だけの映画、それでいて誰でも興味をもてる映画という点が凄さだと感じた 自分が最も衝撃的に感じたことを書いてみよう。 -------この後の部分には、ネタバレが含まれます。まだ観ていない方は、先に映画を観ることをお薦めします。------- 主人公は、一所懸命ではあるがほのぼのと(まるで漫画「ぼのぼの」の主人公のように)毎日を生きている。主人公の物事への対処の仕方は少しも変わらないのだが、周囲で起きていることは毎日少しずつ変わっていく。そんなある日、爆弾にあって、姪と右腕を失う… その悲劇の瞬間は、(これまで自分が頭の中で勝手に思い込んでいたように) 日常と切り離されているものではなかった。「歩いていて、ふと右を見たら犬がいた」とまったく同じ感じで、ふと右を見たら、姪も右腕もこの世からなくなってしまうのだ。 俺達は「当時の国民は、なぜ戦争に反対しなかったのか? 国民からして、勝利に浮かれてたんじゃないのか!」と、簡単に糾弾する。しかし、この映画を観ていると、そう簡単ではないのかもな、と思う。頭で考えるほど、日常と戦争の間には "線" が引かれているわけではないのかもしれない。 硬いことばかり書いたが、本作は、ほんとうに楽しめる映画。楽しめるという言い方は、気が引ける気もするが、逆に楽しめるという点が一番重要な気もするのであえてこう言います。 のんの声は、ぴったりだった。この主人公の声優に関しては、天職だったね。 2023/5/9 とみいじょんさんコメントに触発され追記。 戦争の恐ろしさ。それは、日常が戦地だということに、あっという間に傷つき、大切な人を亡くして、初めて気づくという怖さなのだと感じました。それをこんな風に実感させてくれたこの映画に感謝です。楽しく、美しく、そして限りなく怖かった。
悲しい話しなのに。。。
すごく悲しい話しなのに、本人たちには日常なんだ、大げさにせずに淡々と進む生活の描き方が、印象に残りました。 胸が苦しくなりました。 素晴らしい作品ですが、自分にも子どもがいるにもかかわらず、1滴の涙も出なかったので、★2つ。
本当に観てよかった
映画を観てから原作を読みました。 戦争映画という認識で観るよりも、あまり難しいことを考えず美しいアニメの世界を観に行って欲しいです。 ドン底に追い詰められたり、いわゆる泣かせにくる場面はあまりないと思います。そういったところで退屈に思えてしまう人がいるのかもしれません。 私は、ハイテンポで流れるすずさんの日常で笑い、絵と現実が混ざりあったような映像表現に驚き、ひたすらのんきに、たくましく生きるすずさんの姿にひたすら泣きました。
リンさん...
原作の最も重要なサブキャラクターであるリンさんがいない。 尺とか理由はあるのだろうが、原作の素晴らしさが失われた映画は、原作とは別の(のんさんの)作品。原作で重要な「家族の団欒」もない。視聴後の印象が薄い。
戦争が奪ったもの
広島で育った少女が呉に嫁ぎ、空爆で色んなものを失っていく。
戦争がなければ、好きな絵をもっと描けただろうか。好きなことだけでなく、小さな命までも奪っていく…。
失った腕が色んなことを伝える気がします。
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