「戦争の中を生きるすず。」この世界の片隅に Pathfinderさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争の中を生きるすず。
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第二次世界大戦の中を生き抜いたすずの物語。
広島に住んでいたのんびり屋でマイペースなすずは、ある日呉の嫁として嫁ぐこととなる。
知らない土地での生活の中でもすずのマイペースは変わらないと思っていたけど、幼馴染の男が来たシーン。久しく自分の気持ちを隠していたのにそれが自然と溢れ、それを察した夫の行動に人間模様を感じた。
それぞれの気持ちが切なかった。
そして空襲が勢いを増し、すずははるみちゃんを救えず右手を失い、辛い生活は続く。大好きな絵も描くことも出来ず、義姉に責められ、辛い。辛い中遂に夫に気持ちを吐き出し、そんな中広島に原爆投下。
自分の故郷が目の前であんな風になる事を想像したらもう、想像できない。
でも最後には自分の場所を手に入れ、生きていく。
初見は思ったより微妙な感じだったけど、1シーン1シーンを振り返ると凄くグッと来る、心に残る。照れたり笑ったり、心が揺れたり好きになったり、当たり前の事が当たり前である幸せを感じさせられる。
単純に面白いからみて!とは言えない、スルメ映画。
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