劇場公開日 2016年11月12日

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「すずさんと私」この世界の片隅に ミカさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5すずさんと私

2017年8月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

1945年に住んでいるすずさんと2017年に住んでいる私。

少し生まれた時がずれたら、もしかすると私はすずさんになり得たかもしれないし、すずさんは私になりえたかもしれない。そうしたら自然と、映画を見終えた数日後の終戦記念日という日に、すずさんや周作さん、晴美さんの顔が浮かびました。今は亡き祖父母や戦時を生きた知人を思い出しました。電車に乗ってる目の前のおじいちゃんとおばあちゃんの幼き時を想像してしまいました。

そして、当たり前にある右手は、当たり前にある幸せの象徴。仮に見た目では傷を負っていなくても、戦争を生きのびた人は必ず大切な何かを失くしている。

これからもずっと心の中で、戦争で失くした何かを想うかもしれません。だってすずさんは、私かもしれないのだから。

ミカ