「言葉で言い表せない程いい作品」この世界の片隅に ハンニバルさんの映画レビュー(感想・評価)
言葉で言い表せない程いい作品
この映画はアニメという枠を超えて、戦後間もなくの名監督たちの作品に匹敵するほどの名作だと思う。
・日常的な生活風景から始まり、最後には永遠のテーマを描き出すあたりは小津安二郎監督作品に。
・自主性を失いつつも懸命に生きようとする女の人生を描き出すあたりは成瀬巳喜男監督作品に。
・悲劇とそこからの再出発を描くあたりは新藤兼人監督作品に。
さらに、
・敗戦のときに人々が泣いた涙の理由
・戦中の日本の景色や人々の生活模様
・翻って現代の我々の生き方の反省
など、新しい発見も多々あり、リベラルアーツの一環としても優れた作品だと思う。
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