「戦時下の日常風景」この世界の片隅に totocinema1973さんの映画レビュー(感想・評価)
戦時下の日常風景
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第二次世界大戦下の広島・呉を舞台に、戦争によって人生を翻弄された、ある女性の視点で描かれたアニメ映画。
戦争を題材に扱ってはいますが、敵と対峙して戦うようなシーンは一切なし。そう、ここで描かれるのは戦時下の日常風景なのです。
暖かな光に包まれた前半部とは打って変わって、国内への攻撃が激化していく中盤以降は、何気ない日常から、空襲や原爆で大切なひとが突然失われる空虚感に侵されていく。そして、ヒロシマに原爆が投下。昭和天皇の玉音放送を聞き、独り慟哭するすずの姿に激しく心を揺さぶられました・・・
感じ方は人それぞれあるだろうけど、先ずは四の五の言わずに、観て感じて欲しいなと思う。そんな作品でした。
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