「家族愛」この世界の片隅に erieeさんの映画レビュー(感想・評価)
家族愛
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すずは声ののんに丸かぶり。
まるで能年玲奈をみているようだ。
戦争前後の時代背景。
ぼんやりおっとりしたすずにある日縁談が持ち上がる。
広島から呉の周作の元に嫁いだすずの日常は一生懸命ながらも時間を見つけては得意な絵を描いていた。
周作の姉が娘を連れ出戻り、すずをイビるがすずのおっとりした天然キャラで笑いに変わる。
戦争が激しくなり物資も乏しい中、食事を工夫し家族を支えるすずの直向きな姿が良い。
飛行機、母艦…呉の高台からの眺めをすずがスケッチしていると憲兵に見つかり機密漏洩だとか難癖つけられ家族揃って説教された。
帰って来た周作にこの一件を話すと家族中バカ笑いするが1人だけ笑えないすずがいた。
すずの性格を家族みんなが受け入れているシーンでもある。
姪が死んですずは右手を失ったが生き延びたシーンからは流石に辛くせつない。
北條家に居づらくなっているすずは実家に戻ろうとするのだが…周作への気持ちは断ち切れない。
周作もまた家族の一員であるすずを失いたくなかった。
あたたかい北條家の愛に包まれすずは家族の絆を深めた。
戦後の広島…焼野原に孤児が…
周作とすずは孤児を家族に迎い入れた。
鑑賞後も涙が溢れて止まらない。
悲しい訳じゃない。
心にじんわり響く感動の涙…
よくわからないのだが自然と涙が溢れる。
家族ってこう言うことなんだなぁ。
コトリンゴさんの曲が沁み渡る。
良い映画でした。
婆ちゃんがすずの嫁入り前に言っていた「傘を持って来た…」とは?
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