「昭和19年、故郷から呉に18歳で見知らぬ男のもとに嫁いだすず。海軍...」この世界の片隅に よねさんの映画レビュー(感想・評価)
昭和19年、故郷から呉に18歳で見知らぬ男のもとに嫁いだすず。海軍...
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昭和19年、故郷から呉に18歳で見知らぬ男のもとに嫁いだすず。海軍の拠点である呉はすぐさま空襲の標的となり、戦火がじわじわ忍び寄って来る日々を家族とともに健気に暮らしていたが、ますます激しくなる戦火がすずから大事なものを少しずつ奪っていく。
真っ向から戦争そのものを描くのではなく、主人公達が慎ましく暮らす様を繊細なタッチで描き、あくまでも明るく健気に生きるすずの姿を通してかの大戦がもたらした取り返しのつかない惨劇を見つめるドラマ。涙がとめどなく溢れ、客電が点いても暫し立ち上がれず、立ち上がってもまた感情がぶり返して泣き崩れてしまう・・・要するに本作は映画史にくっきりと名を残すべき大傑作。これをスクリーンで鑑賞できたことにもう感謝の思いしかありません。
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