「きっとまた”すずさん”やこの映画に会いたくなります。」この世界の片隅に 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)
きっとまた”すずさん”やこの映画に会いたくなります。
素晴らしい作品ほど、伝えたいのに伝え切れない。巧い言葉で語りたいのに、語り尽くせない悔しさ。ここまで悔しくさせられた映画を見れたのは幸せですよ(今年の邦画は『シン・ゴジラ』に『君の名は』や『聲の形』と異常としか思えない傑作名作ばかりです)。『この世界の~』も間違いなく早々お目にかかれない、稀有な名作の一本です。それもあのスタジオジブリの『火垂るの墓』にも劣らぬほどの。
まだ映画を見てない方はこの言葉を読んでください。パンフレットから抜粋したアニメ研究家さんの言葉です。
”あり得ないほどの絶望が重なる中でも、世界は存在し続けるし人も残る。残る以上、記憶も残る。それを支えに、日々の細やかな活動も前へ前へと積み重なってく”。
現状今年ベスト1です。多分もう揺るがないかも。
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