「原作に忠実な作品だった」この世界の片隅に あのこさんの映画レビュー(感想・評価)
原作に忠実な作品だった
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キャラクターは原作に忠実に描かれていて背景もいくらか薄い色彩だが綺麗だ。
昭和10年から20年の広島と呉を舞台に大戦が次第に激しさを増すなか、すずという少女が少年と逢い少年の家に嫁に行き一緒に暮らしながら終戦を迎え大事なものを失いながらも夫となった少年と生活して行く。
こうの史代さんの原作を時間の中でとても大事に演出して物語の中で重要な設定を敢えて否定しないようにスルーしたのは残念だが、分かりやすい内容になった。
ジブリやカラーのような大胆な演出や色彩を使用せず原作を補完するようなこの作品は、クラウドファインディングをして資金を募り完成させた監督とスタッフの意気込みを感じる。何となく磯野家を思い出させるのは戦時中でも笑いを忘れないからだろうか。
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