劇場公開日 2016年11月12日

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「太平洋戦時下の広島呉市が舞台。 戦争のアニメというと「火垂るの墓」...」この世界の片隅に bullさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0太平洋戦時下の広島呉市が舞台。 戦争のアニメというと「火垂るの墓」...

2016年11月18日
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太平洋戦時下の広島呉市が舞台。
戦争のアニメというと「火垂るの墓」を思い浮かべるが、あれ程の救いの無い悲惨さはないです。
当時皆んなそうであった若くして呉市に嫁いだ主人公「すず」。絵を描くことが好きで少し天然のほんわかした彼女の目線で、戦時下という非常事態でありながら、女性目線による日常が笑いを交えてやっぱりほんわかと描かれます。
このすずの声を「あまちゃん」の能年玲奈から改名した「のん」が演じてますが、このキャスティングが見事にバッチリでした。
物語の後半、すずの身に衝撃的な事がおきます。観ていた自分も思わず「エッ」と声が出てしまいました。
とにもかくにも沢山の皆さんに観てもらいたいたい良作に出会えました。
ただこの映画、CMやTVの映画紹介でほとんど取り上げられません。これは製作にTV局や大きな広告代理店などが関わってないからかもしれません。またはのんの元事務所の圧力〜というウワサもありますが…
また協賛企業が少ない為か「クラウドファンディング」により制作費を募って完成した映画です。
ただこんな不利な状況にもかかわらずSNS等クチコミ的に評判は広がってるみたいです。
自分の地元静岡では東宝会館でしか上映してません。コトリンゴの唄も迫力の音響も素晴らしいです。上映終了しちゃう前にぜひ劇場で観て欲しいです。

bull