「すずさんの生きた世界に自分は生きている」この世界の片隅に ko_itiさんの映画レビュー(感想・評価)
すずさんの生きた世界に自分は生きている
ストーリーやプロットではなく描写のみで感動を紡ぎだすソレは「泣ける」というよりも「ジワリと染み込んでゆく」感覚。
考えると圧倒的な描写の細やかさは単に考証の正確さを表しているのでは無いと思う。
それは、時代は違えども、自分達がつらい目、理不尽な目にあったとき感情の置き所をどう「やり過ごし」したり、現実をどうやって近い形に「やりくり」したりてゆくのと同じだ。
つまり「すずさんの生きた世界に自分もまた生きている」感覚の感動なのだろう。
コメントする