劇場公開日 2016年9月17日

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「函館三部作オーラスになります」オーバー・フェンス トシくんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0函館三部作オーラスになります

2016年9月21日
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佐藤泰志の函館三部作を大阪芸大出身の円熟期に差しかかった三人の監督(熊切、呉、山下)が映像化していています。オーラスにあたるオーバーフェンスを山下敦弘監督がどう料理するか楽しみでした。前の二作より私見ですが劣りますね。原作を読んでるわけではないので一概に言えないけど、相変わらず何も起きない山下ワールド全開でした。精神的に不安定な聡役を蒼井優はハマリ役だが、こんなヤバイ女にはまるかなぁと普通に思ってしまいました。たわいのないことで大暴れするし、キャバクラでもあまりにトリッキーな動き。挙げ句の果てに動物園の動物を野に放つなんて。
原作ありきだが、前二作と比べあまりに題材として不利を被ってるかも。蒼井優ではなく脱げる女優をキャスティングしもうちょい官能的な構成にした方が佐藤作品は映えたのではないかというような気がする。北村有起哉が脇役ながらも流石の存在感。

トシくん