エール!のレビュー・感想・評価
全166件中、101~120件目を表示
フランスの田舎の生活してる感じが分かった。あとお父さん役の俳優が魅...
フランスの田舎の生活してる感じが分かった。あとお父さん役の俳優が魅力ある。ラストは一応感動してしまったけど取り立てて好きな作品という訳でもない。
普通のホームドラマ仕立てだが、そこが魅力の仏映画!泣けます!
両親、そして弟は耳が聞こえない。しかし一家の中で、唯一健常者の長女ポーラが、ある日歌手になる夢を持ってしまった事から大騒動が始まると言う物語。 コメディー?ヒューマンドラマ?何と呼ぶのが一番本作に馴染むだろうか? 本作は、そうでなくても複雑に心が揺れ動く思春期のヒロインの心情を描いた作品なのに!更に、とても個性的な環境に生まれたヒロイン、ポーラの日常を丁寧に、且つ、明るく描き出している処が、一番観客が好感を持ち、フランスでヒットした所以だろうと思う。 やはり、青春サクセスストーリーと表現するのが、一番理解し易い作品かも知れない。 しかし、本作は絶対日本人のみんなの心も掴むだろうと私は映画鑑賞後確信を持った。 ここ最近、障害者と彼らを取り巻く人々との友情、愛 絆、或いは葛藤を描いた作品が多く、正直失礼な表現だが食傷気味で、私はこの作品も始めはそんな映画の中の一つと考えていた。 だが、この作品はごく普通に夢に向かって努力する少女の、不安に揺れながらも、夢を諦めないヒロインの心の成長物語。つまり普通の青春サクセスストーリーで自然な作品なのだった。 人が人生である日夢を持ち、その夢に向かい努力を重ねる過程に於いては、不安や家族の反対、そして本人の葛藤が有るのは当然の事。しかしその夢を諦めずに、生きる賢明なヒロインにこそ、人は感情移入し、喝采を送るのも自然な反応なのだ。 この作品ではその個性的な環境で育ったヒロインを、普通の夢みる女子と言う形で描いている点が、嫌味が無くて文句なく感情移入出来る作品に仕上がっていると言う印象を持たせる、とても好感が持てる作品であった。 ファーストシーン、家族の1日が始まる朝食時間。とても音が効果的に使われています。 そしてタイトルバックもこの作品らしい作りになっていた。 この作品は歌を沢山使い、音の有る生活と音の無い生活の違いとはどう言うものなのか? 或いは、音の有無に関係なく、人が日常を生きるプロセス淡々とコミカルに描き出している点が素晴らしい! そして、徐々に物語はクライマックスを迎える。 この作品のラストも、間違いなく、心に残る名シーンとして、みんなの愛する作品の1本となるだろう。 御一人でも、恋人と或いは家族と観ても感動出来る作品です。 でも映画館では、ハンカチをお忘れなくご持参下さいませ! そして最後にフランスでは食料自給率も高く、農家もとても多いので、パリばかりでない、フランスの片田舎で暮らす人々の暮らしぶりを美しい自然と共に観る事が出来るのも、また本作の違った楽しみ方かも知れない。
考えると損する作品。
「耳が聞こえないのも個性だ!」という父ちゃんの言葉がすべての一本。 先だって同様の障害に触れた、半端で当たり障りのない邦画を観たばかりなので余計にかもしれない。 どんな事物でも自分に備わっているものは「個性」。 「いいな」「うらやましい」「ずるい」という言葉が大嫌いな自分にはそこが何より響いた。 他の部分は正直な話、「下ネタ大盛りの、変化球家族コメディドラマ」。 なのも考えずに楽しんだ者勝ちだと思う。 ただ端々から見える仏人の人種差別志向や、獣並みの性欲にはかなり引いた。 数々観た映画でしか知らないが、フランスには行きたいと思わないし、欧州で事件が起きると必ずこの国からってのと彼の国と仲良しってのも納得してしまう。 近作でも漂うその空気に、障害には開放的かつ先進的なわりに、どうしてここいらに関しては頑迷な田舎者なのだろう?と思ってしまった。 横道にそれてしまったが。 深く考えて観たら損をする、ウェルメイドであるのは確かな家族ドラマ作品。
笑いあり涙ありの満足感
ユーモアも涙もある、見ごたえある映画です。英語が多い映画の中にあって、フランス語の映画は、いかにも「原点の映画らしい」と感じます。フランスと言えば、パリしか行ったことのない大多数の日本人にとって、フランスの片田舎のシーンは、珍しいでしょう。
先生が
先生、胡散臭かったが実はすげーいいヤツだった。 生徒たちの服装がおしゃれ あんな家族いいなー。 主人公の親友の子、ティルダ・スウィントンを子供にしたような魅力的な子だった。 恋の話は…エンドロールで少しだけ続きがみられた。 笑えるし泣けるし。 すき
ごく普通のフランス片田舎の、ごく普通の酪農家一家、でもただ一つ違っ...
ごく普通のフランス片田舎の、ごく普通の酪農家一家、でもただ一つ違っていたのは、長女以外、聾唖者だったのです、という背景で、その16歳の長女が実はすごい歌唱力の持ち主で、音楽の先生にパリの音楽学校のテストを受けるように言われ、歌が聞けないからわかんないし通訳役でもある娘を失いたくない家族は反対するけどさぁどうする、っていう話。 聾唖でも父親は市長選に立候補するし母親はお色気たっぷりだし、コミカルなドタバタ家族。 フランスって時々こういう万人向けの良い映画作るよね。
なかなかに感動的
予告編も見ずに映画館の上映リストと概要のみで鑑賞。 「最強の二人」的にあまり暗くならずに観られる。 パッと見、高校生の話かと思って見ていたら、初潮や変声期があって中学生の話のようである。 見て思ったのは北海道の酪農地域の風景とさほど変わらないのだなぁ・・・ むしろ北海道より牧歌的? 映画の肝はやはりヒロインの歌声。 サントラ盤を買いたくなった。 途中、ろうあ者的にほぼ無音の演出があり、うまいなと思えた。 日本だと母親万歳主義的に、父親がダメダメに描かれがちであるが、母親よりむしろ父親の方が娘の後押しをしているようで、娘を持つ男親としては、こちらが「エール」をもらえた。 レビューの点数があまり高くないようだが、映像、ストーリー、演出等が当方の波長にあっており、高得点としておく。充実感高し。 1回では惜しいので高速道路を走って2回目を観賞。 追記 映画に出てくる、家族のファミリーカー(ルノーカングー1)が気になり、後年、タイプが違うものの(カングー2)購入してしまった。
こういう映画が観たい時ってある。
特に派手な展開がある訳でもなく、やっぱりそうだよねっていう感じなんだけど、こういう映画が観たい時ってある。
少し背中を押してもらいたいような時には、歌も楽しめるのでとても良い作品だと思います。
また自分の環境が変わった時に観返したら、今の自分の気持ちを懐かしむことができそうで楽しみです。
最後の歌、すごくいいなあ。旅立つ。逃げるわけじゃない。
瑞々しい青春の描写
主人公の少女を中心とする若者たちの青春の瑞々しい描写がとても良い。 特に弟と少女の友達とかね。 家族愛についても同様。 ただ、試験にしても選挙にしてもそう上手くいくか?と思わせられてしまい乗れなかった…
心の自立。
フランスの片田舎を舞台にした家族ドラマ。 酪農を営む聾唖家族で唯一耳が聞こえる長女のポーラは、 家族全員の通訳や世話に明け暮れる毎日。 ある日彼女の歌声を聴いた音楽教師からパリで行われる 選考オーディションへの誘いを受けるのだが…。 主演のルアンヌ自身がオーディションで歌手の座を得た という努力と歌唱力の持ち主ということで説得力は抜群。 彼女の窮屈な毎日とは対照的に障害を抱えても楽天的な 一家の明るさが笑いを誘う。どっちが可哀想なんだかと、 次第に彼女への共感が湧いてくるのだが、自立しようと する娘を手放したくない両親の葛藤に対する親への感謝 に満ち溢れたポーラの台詞や選曲にはこっちが驚嘆する。 オーディションで披露される「青春の翼」にはもう号泣だ。 よくまぁこんないい娘に育ったじゃないの!と、無駄に 美しい自由人の母親^^;には、もっと自信を持ちなさいよ と言ってあげたくなった。家族にエールを届ける感動作。 (子供の夢を親が潰してはダメ。結果よりもまずは応援を)
幸せチャージ
さすがフランス映画、と思わせるきれいな画面に思わず見入った。 聴覚障害を持った家族に囲まれながら、幸せに暮らす女の子は、その歌声を認められて歌手を目指し始める。 とにかく泣けて、笑って、幸せになれる映画です。 人生って何があるか分からないから面白い。
Review No.1:歌う姿が印象的
・作品冒頭、朝ご飯を作るママがガチャガチャうるさいシーンで「ポーラ以外の家族は耳が聞こえない」ということを強烈に印象付ける ・中盤、ポーラがガブリエルへの怒りにまかせて腹の底から歌うシーンは鳥肌モノ ・コーラス発表会本番、無音のシーンの演出が印象的 ・衣装がめちゃくちゃダサいのが何故かリアル ・終盤、オーディションのシーンの歌は今も耳に残っている。自分が見つけたかもしれない新しい人生のために、これまで一緒に過ごしてきた家族をまっすぐ見つめて、歌う。彼女の歌は聞く人の心に届く
ポーラの家族にエール!
映画を見終わった後、爽やかな余韻が残る作品です。 エンディングで披露される、主人公ポーラの歌声は圧巻。 彼女はフランスの田舎町の高校生です。 合唱の授業を受け持った音楽教師から、天性の歌声の素晴らしさを見出されたポーラ。 「君をパリの音楽学校へ推薦したい」 ど田舎の集落しか知らない高校生にとっては夢のような話です。 音楽学校入試のための特訓が始まります。 しかし、ポーラは今ひとつ練習に身が入りません。彼女には、一つの悩みがありました。 彼女の家族は、パパ、ママ、弟、みんな耳が聞こえず、話ができない、聾唖者なのです。健常者はポーラただ一人。 本作の冒頭、よく注目してください。一家の食卓の風景が映し出されます。 ママは料理をしている。テーブルにお皿の用意をする。 ここ、バックに音楽を入れてないんです。 そしてママは料理をする時に、鍋を必要以上にガチャガチャ言わせる。お皿とお皿がガチャガチャぶつかる。 これらの音がわざと強調されて観客に提示されます。 ポーラは「うるさいなぁ~」とうんざりした顔をしているのですが、パパもママも全然気にしていない感じなのです。 だって、パパもママも、これらのうるさい「生活音」は、「聞こえていない」のですから。 ポーラの家族は一家総出で酪農を営んでいます。自家製チーズを作り、市場で販売する。お客さんとのやりとりは、いままでポーラの担当でした。 でも、もしポーラがパリの音楽学校へ行ってしまったら、残された家族はどうするのか? 聾唖者の家族が、健常者相手にまともに商売ができるのでしょうか? 本作は、一人の才能あふれる女子高生と、彼女を愛情たっぷりに育て上げた聾唖の家族のお話です。 障害者というモチーフを作品に持ち込んでいますが、全然暗さや湿っぽさを感じさせない。 むしろ、終始コミカルなタッチで描かれています。 この辺りが監督の手腕ですね。 たくましさあふれるパパ、人一倍ポジティブで、楽天家なママ。 ちょっと根暗だけど、愛おしい弟。 みんな聾唖というハンディキャップはあるけれど、ポーラにとっては何物にも代えがたい家族です。 時にはちょっと厄介でめんどくさいけれど、何があっても家族全員で問題に立ち向かう。それがポーラの家族の特徴なんですね。 折しも、村長選挙が間近に迫ってきました。立候補者は、この集落に大企業を誘致するんだ!と威勢のいいことをアピールして廻ります。 企業誘致?! そんなことされたら、ポーラ一家の農場だって買収されてしまうかもしれない。そこでポーラのパパはなんと村長選挙に立候補。 集落の農業、酪農を守るんだ!! とパパはやる気満々。 ちょっと暴走気味の姿は、まるでドン・キホーテのようでもあります。 そんなパパをポーラたちも家族ぐるみで応援。 これら一連のエピソードがうまく編集され、この家族の暮らしそのものが、いとおしいほどの「可笑しみ」の表現につながっているんですね。 また、パパ、ママ、ポーラたちは「手話」で話をします。その間、観客は字幕と俳優たちのマイムで会話の内容を知るわけですね。 この部分、要するに「無声映画」なのです。 かつてのチャップリンやキートンが活躍した時代は無声映画でした。 映画俳優は言葉を喋らなかったのです。 本作はその無声映画の時代へ、あえて先祖帰りした感じがあります。 そういえば同じくフランス映画で、第84回アカデミー賞作品賞を受賞した「アーティスト」(2011年製作)という素晴らしい無声映画がありました。 セリフが一切なくても、マイムだけで十分に映画芸術は成り立つのだ、ということを、21世紀の現代で証明した作品でありました。 本作もその流れを巧みに取り入れているのです。 なお、僕が本作で改めて確認させられたのは、フランスは農業大国なのだ、ということです。 日本であれば、家族単位の農業というと「零細」のイメージが当たり前です。 ところが、ポーラの家族農場、その規模の大きいこと。お父さんの乗るトラクターのタイヤは人の背丈より大きいのです。この大きなトラクターで広大な農場の干し草を刈り取り、牛の餌にしています。 そして、ポーラの住む家の雰囲気がまたいいですね。年代を経たであろうと思わせる石積みでつくられた、郷愁を感じさせる家なんですね。 たとえ、家族が聾啞という障害を抱えようとも、ポーラをど~んと受け止めてくれる、暖かな家庭。その象徴のような石造りの家。 この家族だからこそ、ローラは未来へ向けて一歩を踏み出せたのでしょうね。
全166件中、101~120件目を表示