エール!のレビュー・感想・評価
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魅力的なルアンヌエメラ
ルアンヌエメラ扮する女子高生ポーラベリエは、家族で唯一言葉が話せる。牛の世話もしながら明るく育った。テレビでも両親に手話通訳している。父親が村長選に出る事になった。ポーラはコーラスをやる事にした。なかなかいい声だし、ルアンヌエメラはなかなか魅力的な女優さんだね。
歌の世界に行きたい娘の希望を受け入れられない聾唖の母親。娘はつらいね。でもやっぱり家族。 娘の希望は最大限叶えてやってほしいね。先生も素晴らしかったね。感動的なラストシーンで良かったよ。
ヤングケアラーの葛藤
ろうあ者を親にもつ女子高生の物語。
弟もろうあで外との
コミュニケーションは
彼女なしでは成り立たない。
飼料の支払い、客との会話。
家族に振り回される中
そんな彼女にも魅せられる
ものに出会った。歌との出会い。
前に進むきっかけになる。
歌いながら手話をするシーンは
この映画ならではの見せ方で
とても良かったです。
どうでもいいですが向こうでは
生理や声変わりは遅いんですかね。
とても素敵で楽しい作品
家族はこうありたい。
やりたいことがあれば思いやりを示しつつ進もう。
テーマの割に牧歌的でどこか不明瞭なのがとても人間らしくて良いね。
人生の輪郭はそんなに簡単にくっきりしないものね。
「コーダ あいのうた」の元となった「エール」との違い
オリジナルを観てみました。
こちらは「コーダ」よりストレート。直球ですね。
設定で大きく違うのは「エール」は両親の職業が酪農業です。
牛を飼って、チーズを作り食肉に卸したり、農作物も作っています。
対して「コーダ」は漁業です。
船を沖に毎日出して網でカレイみたいな魚を父親、兄、ルビーの3人で、
毎日早朝から漁をしています。
そして家族構成ですが、「エール」は弟がいる。
一方の「コーダ」は兄がいます。
また大きく違うのは、聾唖のお父さんが町長選に出馬することですね。
(ここは意外な展開でしょ!!)
そして最大の泣かせところ。
娘のポーラが歌の才能を発揮する高校の合唱発表会のシーン。
最初に合唱があって、いよいよガブリエルとのデュエットの途中で、
音が無くなるのですが、無音というより耳鳴りのウワーンという音の中で、
娘は歌い踊っといます。
聾唖者にはこう聴こえているのですね。
どんなに娘の声が聴きたいことでしょう。
それを思うと切なかったです。
こちらはフランス映画ですから、歌うのはシャンソン!!
歌詞が個性的でしたね。
どちらもハイライトになるのは、音楽学校のオーディションのシーン。
ポーラ役のルアンヌ・エメラは、上手ですが少々表現が硬いですね。
「コーダ」ルビー役のエミリア・ジョーンズは伸びやかな声で、
もうメチャメチャ上手いです。
オリジナルにはオリジナルの良さがあり、「コーダ」は進化形の良さがあります。
両方観てみるのも楽しいですね。
耳が聞こえないことの大変さもこっち側の勝手な思い違いなことも考えさ...
耳が聞こえないことの大変さもこっち側の勝手な思い違いなことも考えさせられた
娘の歌声を聞くことができないなんて悲しいこと言われたらずっとそばにいなくちゃって思うよな〜ってなった
こういう愛のある家族素敵だなって思った
何に対しても頑張っててえらい
最初にこっちを見てよかったと思う・・・。
リメイクされた🎦コーダ あいのうたと本作品、どちらか一本を見るとしたらどちらがいいかと聞くと、かなりの確率で🎦コーダ あいのうたをと言われたが、二本見終わった今、圧倒的に本作品の方が良かった。何よりリアリティがあって、聾唖の方の生活のあるあると、もう一つ重要なのはフランスの田舎生活や価値観が極めて丁寧に描かれている。エンディングに向けた感動のストームは見事である。この作品の良さは選曲のセンスかもしれない。たとえ田舎の高校とは言え、ここに赴任してきた音楽教師の拘りは70年代半ばのフレンチポップ、しかもかなりシャンソン寄りのミシェル・サルドゥーである。日本では殆どなじみがないが、フランスではかなりメジャーなシンガー。このシャンソン寄りの楽曲で埋め尽くした現代のフランスの地方の描写が、ダサい、新しい歌が歌いたいという学生たちを飲み込んでいく。発表会はまさに満場の喝采で埋め尽くされる。それは手の振動を通して父に届く。この描写のプロセスがウザい迄の家族主義の障害者家族の苦悩と、ひとり健常者でその家族の期待の星であった娘の自立と家族の理解が本当に愛に満ちた描写で美しく描かれている。そして感動に導いてくれる。心温まる良作である。
エールの意味はyellじゃなくてair(空気)
いやはや、さすが愛の国フランス。中学生なのにエロスがすごい。日本だったら大問題になるのに、フランスだと思うと普通の事として受け入れられるから不思議。
外国✖️障害(本作は聴覚)は初めて。聴覚障害を持つ家族の中で一人の健常者が主人公。これもまた新鮮でよかった。
主人公が目指す夢は、聴覚障害の人には分からない「歌手」。家族にとっては自分たちの世界にはないものなので当然理解出来ない…。
その上、家族にとって「健聴者との通訳」として自分は欠かせない存在。
夢と家族とで揺れる主人公を応援したくなったし、中学生に重荷を背負わせすぎる両親にも腹が立った。
でも、いきなり聴覚障害者の世界に入れられた。すごく聴きたいのに聴こえない。悔しかった。見事。
聞き逃してしまった気持ちを引きずっている中でのラスト。涙なしじゃ見られない。
愛の国に驚きながらも感動は同じ。障害がテーマだけど文化の違いがいい味出して軽快に楽しく観れるので、ぜひ観て欲しい!(過激な表現が多いので注意)
余談ですが、邦題「エール!」がピンと来なかったので、調べてみるとairの方のエールらしい。聾唖者にとっては、歌を「聴く」ではなく「感じる」から来てるのかなと。「空気を読む」の空気もairを使うらしいので、聴衆の空気(反応)を読むから、airでエールになったのかな…。
あったかい気持ちになる
コーダの元になった映画。
フランス語の音の美しさに改めて気づいた。
聾唖の両親、弟。健常者の主人公は自然と家族をその周りの人々の架け橋になる。
すごく当たり前にそれが日常になっていて、そこから夢を見つけて飛び立っていく物語。
ぶっきらぼうでユーモア溢れるお父さんに最後感動。
お父さんなりに娘の夢を応援。
素晴らしい選曲に👍。
ラストの走るシーンが未来につながりますように。
Fraternité (フラテルニーテ)
「コーダ」未鑑賞にて。
先にコッチみちゃった。
フランス行ったことないけど、
フランスぽく、フランスの家族ぽく、フランスの田舎町ぽい
とてもいい映画でした。
こういう映画見ると「障害者」って言葉って
なんて変な言葉なんだろうと思う。
「最強のふたり」でも感じた。
差別とか偏見とか、分かってても
日本(他の国でも)だとやっぱり腫れ物さわるあの感じ。
でも、フランスってあんまり感じないんだよね。
行ったこともないけど。
本当の意味の無差別って「普通」にすることだと思う。
障害者に席を譲ったり、手伝ってあげたり、
傷つきそうな言葉を言わなかったり。
でも、それって健常者とか障害者とか関係なくない?
という感覚、頭で分かってても、なかなか実践できるものではない。
きっと、フランスの「自由・平等・博愛」の精神が
広く国民に根付いているんじゃないかな。
知らんけど。
ちなみにこの「博愛」。Fraternité (フラテルニーテ)って
日本語に最適な言葉はないらしい。
同胞愛とか人類愛とか、特定の誰かじゃなく
全体に対する愛の気持ちみたいな感覚らしい。
愛の叫びは届いたか?
テレビ大阪「土曜シネマスペシャル」で鑑賞(吹替)。
リメイク版(コーダ 愛のうた)は未見です。
一部の描写に違和感を覚えましたが、それを抜きにしても、主人公の成長や家族の絆の物語は涙無くして観られない…
ポーラの愛の叫びが自身の道を切り開いただけでなく、娘に依存していた家族に前へ踏み出す勇気を与えたなんて…
デリケートに扱われがちな題材を、笑いあり涙ありの人間ドラマとして描き、温かな感動を齎してくれる秀作でした。
ティーンのもがいて羽ばたく姿は特別
自分は家族と共に生きていくもんだと思っていた主人公が自分の可能性を信じて殻を破って飛び立とうとするクライマックスがよかった
ここから逃げない、飛び立つだけ
作中では語りきれない苦悩があったからこその家族との絆
うまく話せない家族が立ち上がって感動を爆発させたシーンはグッときた
最後がどうなったとか蛇足がなくて笑って泣いて素敵なお話
ラストに家族みんなで抱擁してキスをする時にお母さんが娘の長い髪の毛を手にとってキスをしていて子供のすべてを愛している母親の愛を感じるシーンがとてもよかった
後半の展開はリトルミスサンシャインと少し似ていた
レディバードとも少し被る、どちらも大好きな作品
ワーゲン バスとルノーカングーどちらも幸福のイエローボディ
次はイエローにしようかな
鑑賞動機:『CODA』10割
基本的には同じだが、リメイクはオリジナルの良さを殺さずに、さらにいいところ(手話の使い方、盛り上げ方のメリハリ、出ていけない/出ていける状況に説得力を持たせるための改変など)を上乗せしていた、と思えた。ああ、脚色賞納得だわ。彼氏の添え物感は変わらずだけどね。
“オバマ”はかわいい。
これをハリウッド版でリメイクしたのか
リメイクしたくなる気持ちはわかる。
荒削りで勢いがある良作。
両親が聾唖者で弟も。
家族で唯一の健常者のポーラ。
両親のサポートが当たり前の彼女は親の性生活にまで介入する。(結構びっくりする)
酪農を営む家族を手伝いチーズを作って市場で売るのも彼女なしでは立ち行かない。
友達が来てるのに横の部屋で夫婦の営みが始まるとか普通の神経では(特に日本人では人生最大のショックな出来事に含まれると言ってよいほどの出来事)ちょっと耐えがたい。
その彼女の歌の才能を見つける音楽教師。
並行して町の町長だか市長だかの選挙に出ると言い出す父親。
選挙運動も差程してるようには思えず、聾唖者以前にちょっと知能も大丈夫なのだろうか?くらいな振る舞いの底抜けに明るい母親と。
生理が来る年齢って。
少なくとも13歳〜14歳?
いくらなんでも高校生ではないだろうと心配したり、そこらじゅうの男女がすぐくっつくのは田舎で他に娯楽がないからか?とかもう余計なところが気になりつつ見てしまっても
なお の吸引力。
というわけで
リメイク。見てみたくなったわーー!
『コーダ あいのうた』も勿論良い映画だが、映画の出来としてはこのオリジナル版の方が上だと思う。USAとフランスの文化の違いも分かって興味深い。
①アカデミー賞作品賞を取ろうが取るまいが『コーダ あいのうた』は良い映画であることは疑いがない。まあ、アカデミー賞というのは元々ハリウッド映画業界の内輪のお祭りから始まったようなものだから、最初は映画会社が持ち回りで受賞作・受賞者を出していたくらいで、映画業界のタイクーンがいなくなりビックスタジオ制が無くなってから少しは変わってきたようだが、アメリカ映画人の意識、アメリカ映画業界内の動向、アメリカ国内の世論動向等に影響されるところは未だに多々あり。ノミネートされたり受賞するのが妥当な映画もあれば、ノミネートや受賞が?な映画もあるし。なお、今年の助演男優賞は『コーダ あいのうた』のお父さん役の俳優さんが取るだろうと確信してました、はい。②『コーダ あいのうた』は尺が長くなってやや冗長なところがあるし、尺を繋ごうとしたのか演出にぎこちないところがある。一方、『エール!』の方は比較的コンパクトに纏まっている。③後に作られた方が良かったり進歩しているとは限らないところが映画の面白いところ。但し、この2作、狙っているところはやや違うように思う。それはそれぞれの原題を見れば分かるだろう。④『ゴーダ あいのうた』の原題は『CODA』。「Children of Deaf Adults」(聴覚障害の親を持つ健聴児)。つまり、家族の中で唯一健聴覚者であるヒロインのCODAであることの苦労・懊悩により焦点を合わせている。それを強調させるためか、家業を漁師にしているが、魚喰い国民である日本人(最近ではそうでもないか)の一人としては、やや違和感がある。漁師というのは危険な職業であり、日本の死亡率の高い職業の中でも上位に入る。お巡りさんや消防士さんより死亡率が高いのだ。昔から“板子一枚下は地獄”といわれている生業なのだ。CODAの娘が付いているといっても、その様な危険な職業に聴覚障害者が就いているというのが日本人としてはどうも不自然に感じる。漁労も良く許していると思う。アメリカ人は基本魚喰い国民ではないので其処まで気が回らなかったのだろうか?一方、
】La Famille Bélier
極めて明るいアグレッシブな家族
長女の高校生、ポーラ以外は父母も弟も聾唖者という気の毒な一家、おそらく遺伝性の難聴なのでしょう。まるで神様がそれを償うようにポーラに天性の美声を与えたのかもしれませんね。
障害にめげず健気に生きる家族の映画というと涙の感動物語になりがちですが本作は極めて明るいアグレッシブな家族です、どうも下ネタが多いのは頂けませんがお国柄なのでしょう。劇中歌も同様、きわどい歌詞なので高校生には不似合いに思えてしっくりきませんでした。
歌手の夢と家族の手助けの板挟みで葛藤するところなどは共感というか、あまりにも既定路線、風変りな音楽の先生のキャラは素敵でしたが、選曲に馴染みがないせいか、正直、ポーラの歌唱が月並みにしか聞こえなくて感動のステージとは思えませんでした・・。
逆に言えば監督はナチュラル志向、安っぽいお涙頂戴映画や作り物的な感動シーンを嫌ったのかもしれませんね。
フランスの公開では手話が間違いだらけなど聾唖者団体から抗議が寄せられたようです、本作では実際の聴覚障害者は弟役(ルカ・ジェルベール)だけでしたが米国のリメイク版ではその点を考慮したのか父母、弟全員が聾話俳優(トロイ・コッツァー、マーリー・マトリン、ダニエル・デュラント)で父親役のトロイ・コッツァーさんはアカデミー助演男優賞に輝きました。
生きることを愉しむことの大切さ
この家族から溢れ出す、生きることを日々愉しむこと、人を思いやり、愛することの大切さが
じんわり沁みてきます
登場人物たちがキュート過ぎてタミャラーン
道具建ての一部としてルノーやプジョー、シトロエンのコンパクトカーが市井の象徴?としてなのか、フランス製大衆車がたまらなくキュート(笑)
この作品、障がい者を描くことで社会派を気取ったり、変な気負いや使命感など欠片もなく、観る人の素直な微笑みを引き出してくれる、なかなか素敵な作品でした
アカデミー作品賞受賞したばかりのリメイク版も楽しみになりました
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