劇場公開日 2015年12月12日

「ゾッとする冬のホラー作。」orange オレンジ 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5ゾッとする冬のホラー作。

覚悟はしたものの、それを軽く超えてきた一本。

場内はハタチプラス5歳くらいまでのカップルか女性連れ、おっさんソロは自分だけ。
観者が対象から大きく外れているというのは申し訳ないが。

まずとにかく演技が、そこに関する演出が酷い。
全く高校生に見えない(開始早々「16歳…」「え゛?!」笑)コスプレメインキャストに萎えるところから始まり。
乱暴にもほどがある脚本(砂に書かず土に埋めた手紙の行く先に始まり、三年生というだけの無茶振りや、クリスマスに登校する学校は日本のどこにあるんだろう、とかもう枚挙に暇ない穴ぼこの山)。
細かいけど大切な小道具の雑な扱い(手紙の筆跡くらい、封筒と同じに出来なかったのか?日ペンのミコちゃんの代筆か?)。

原作・物語大筋は良いだけに、付属品の悪さが目立つこと。

そして…なんだろう主人公のゴミっぷりは。
正直、自発的に何もしてないよね。
周りを無意識でも巻き込んで気を使わせ、感謝するでもなくウジウジウジウジ。
翔の母親もそう、ウーマンリブから半世紀を超えた今の時代に、自分可愛いの化け物しかおらんのか?

我が身に降りかかる訳ではないが、これを良いとする女性が多い今の時代にゾッとした一本。

これだけ男女平等のお題目が唱えられ久しい時代に。
いい加減「〜してくれなかった!」なんて乞食根性は捨てて。
惚れた男のために、身を粉にするくらいの強さを見せて下さいよ、映画の中だけでもと思う作品。

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レビューも書かない阿呆からのフォローは迷惑千万、好きこそモノのヘタレなれ