「人間の力」奇跡の2000マイル えさんの映画レビュー(感想・評価)
人間の力
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DVD、字幕で鑑賞
1人の女性が2700kmの砂漠を横断する話。
明確な理由はなく、やりたいからという本能的行動理念は、なにかやろうとするととにかく「なんで?」と聞いてくる無神経な大人たちに見せてやりたいほど大胆で、痛快である。
ただ、やりたいからといってなんでも1人でできるとは限らない。彼女のような壮大な挑戦になると、とても1人では成し遂げられない。
現に、彼女はナショジオに支援を頼み、現地先住民、またそこに住む人に助けられている。
だが、彼らの支援を得られたのもまた彼女の願望、そしてなにより行動力によるものであるのも事実であり、彼女の凄さが分る。
彼女はこの挑戦によって劇中の言動からも「凡人にでもできる」ことを証明した。人はやりたいと思えば、そして諦めずに行動すれば夢を実現できるのである。
正直、劇場で見れば雰囲気も良い感じだったろうが、DVDで見ていると退屈な印象を受けた。また、それがリアルなのかもしれないが彼女の言動が時折独りよがりな気がしてイラつきも感じることがあった。ただ、メッセージ性というか、なにか心に感じるものがあり、最後まで見てしまった。意識しなければ彼女の挑戦を知ることもなかっただろう。レンタルビデオ屋でふと目に止まったこの映画を選んでよかったと思う。
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