「もう少し」フリーダ・カーロの遺品 石内都、織るように yamabicoさんの映画レビュー(感想・評価)
もう少し
フリーダカーロの内面やメキシコ文化の精神性も描かれているのかと思ったけど、意外とそうでもなかった。
フリーダの遺品と対峙するフォトグラファーの石内都さんをメインで捉えた映画。
石内都さんを知らない人にとっては、なんでこのおばさんばっかり映ってるんだろ?となるので要注意。事前に彼女のことを知っておいた方がいい。
フリーダが身につけていた服や靴、病の治療に使っていた包帯や薬などは、とても興味深い。遺品に染みついたフリーダの残像、存在感、記憶が感じられるよう。
ただ、映画としてはやや単調で物足りない。
フリーダの遺品写真集のメイキングムービーのような映画。
途中、演出とし加えられた(?)石内さんのパーソナルな出来事を伝えるシーンは、まったく不要だと思う。
インディヘナの鮮やかな伝統衣装や、原色が溢れるメキシコの街並など、映像自体はとても美しく、メキシコに行きたくなる。
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