「文句なし・・・重厚な大人のドラマでした。」ブリッジ・オブ・スパイ よしさんの映画レビュー(感想・評価)
文句なし・・・重厚な大人のドラマでした。
米ソ冷戦前夜。ソ連スパイの弁護を引き受けた弁護士の葛藤と活躍を描く物語。
Sスピルバーグとトムハンクスがタッグを組んだポリティカルサスペンスでね。流石に外さない素晴らしい映画でした。
映画は、2部構成。前半がスパイの弁護、後半は捕虜交換のネゴシエーション。それぞれをメインストーリーに、主人公の「使命感」「苦悩」「活躍」、そして相手方との心の交流を描きます。
スパイ役のマーク・ライランスが素晴らしかった。恐怖を問われ「それが何か役に立つのか?」と聞き返すスパイ。朴訥とした容貌の中にしっかりとした芯が垣間見える・・・そんな彼が主人公の真摯な弁護に心を溶かす様は、観ていてとても嬉しい気持ちになりました。
後半、ネゴシエーション相手となる東ドイツの弁護士役のスコット・シェパードも素晴らしかった。敗戦後の弱小東ドイツの悲哀と、独立国家の矜持を垣間見せながら主人公とぶつかる様子は、緊迫感のある素晴らしい演技でした。
当然、二人の熱演に負けない演技をトム・ハンクスは見せてくれていて、映画を盛り上げてくれています。
やや時間が長すぎる印象もありましたが、実質2部構成のおかげでまったく気になりませんでした。
私的評価は、文句なしの満点でした。
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