「1人の人間」ブリッジ・オブ・スパイ ハットコックさんの映画レビュー(感想・評価)
1人の人間
スピルバーグ監督、さすがです。無駄な装飾は一切なし。しかし至るところにメッセージが映像として散りばめられています。「壁」が建設され、引き離されてしまう家族、東独から逃げようとして銃殺される者たち。
情報が武器となる米ソの東西冷戦は、まさに混沌の時代。その中で、"1人の人間"として奮闘するドノヴァン弁護士(トム・ハンクス)の強さがこうして語られて、素直に嬉しいです。今でさえ国同士の争いが絶えません。しかし国籍関係なく、あくまで"1人の人間"を救おうとする"1人の人間"の姿を描いた本作自体が、そもそものメッセージなのだと思います。
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