劇場公開日 2016年6月11日

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「意味深で難しい会話が飛び交う知的な後編」64 ロクヨン 後編 Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5意味深で難しい会話が飛び交う知的な後編

2024年9月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

徐々に真相がわかり、さらにその後は決着をつけるシーンがあります。
印象的な演出で、エンターテインメント性に拘ったのだと思います。

前編で、犯人に辿り着いて逮捕して終わるよりも、幸田(吉岡秀隆)の内部告発について、どのように今作で取り扱い決着を付けるのか、また、三上義信の娘は無事に帰ってくるのだろうか、というポイントに関心を抱いていたので、ラストは全て片付くことを密かに期待し楽しみにしていましたが、ストーリーはどんどん違う方向に進展していくのでした。
それはそれで意外な展開で楽しいのですが、事実を肯定することで先に進むというような精神的な面における変化に焦点を絞って締めくくる方向に向かったことが、流れ的に急展開すぎてイマイチ好きになれませんでした。

三上あゆみ(芳根京子)が三上義信(佐藤浩市)に言ったセリフ「お父さんは、自分のことしか考えていない、自分を守りたいだけ、警察官の自分が一番大切なのよ!」は核心をついていると思いました。
体面や世間体より大事なことがあるということが、今作のメッセージだと思います。

全体的にゆっくりしていてテンポが良くありませんでしたが、目が覚めた三上義信の大胆な行動が面白かったです。

Don-chan