神の一手のレビュー・感想・評価
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【”人生における神の一手とは何か!”賭け碁をベースにしたチョン・ウソン主演による囲碁バトルに魅入られる。盲目の棋士ジーザス を演じたアン・ソンギの存在も良き作品。】
■囲碁のプロ棋士・テソク(チョン・ウソン)は、兄の頼みで危険な“賭け囲碁”に協力する。
しかし、その賭けの元締めであるサルス(イ・ボムス)に兄を殺されたテソクは、自身も殺人の罪を着せられて投獄される。
全てを失い、復讐に燃えるテソクは獄中で囲碁の腕を磨き、肉体も鍛え上げ復讐を誓う。
◆感想
・碁とバイオレンスと言う余り観たことが無い、要素が絶妙に面白い作品である。
・所謂復讐モノだが、サルスの陰に脅された天才女性棋士が居たり、更に浮浪児の超天才棋士が居たり、実に面白い。
・神の一手と思しき手が”無垢なる浮浪児の超天才棋士が打った手”と言う部分と、それを見抜いた盲目の天才棋士ジーザスを演じた流石の存在感あるアン・ソンギの演技は見事である。
<今作は、静な碁を打つシーンと、激しく残酷なバイオレンスシーンの対比が斬新な作品である。>
結構謎の展開に飛ぶので注意…
今年239本目(合計515本目/今月(2022年8月度)15本目)。
とあるミニシアターでやっていたので(特別料金)、見に行きました。
もう7年前の作品だし、今とはクオリティも違うのは当然ですが、かなりわかりにくいです。もともとそういった事情もあるので、公式HPや映画館の紹介も親切ではないし、一見すると囲碁(韓国囲碁。日本・中国囲碁とは若干ルールが違います)をテーマにしたもの…と思いきや、それが出るのは最初だけであとはもう殴り合いの世界になるので、テーマが以後でもチャンギ(韓国将棋とも呼ばれるもの)でも関係がない…という展開に飛んでしまいます。
このような関係から、何がどう「神の一手」なのかわかりにくく(まさか殴り合いをしていわゆる「ラスボス」を倒すのが「神の一手」とは考えにくい)、どうなっているのかわかりにくいです。
もっとも7年前の作品なので通常料金ではないですが、多少値引きしていても選択してみるかなぁ…というと微妙です。逆に言えば囲碁に関するルールは大半求められない(物語の7割近くは殴り合い大会と化する)ので、韓国映画が当時から得意としていたいわゆるアクションものが好き、なら推せる(現在はアマゾンプライムなどでVODで見られるようです)程度です。
…とはいっても、7年も前の作品について「趣旨がわかりにくい」といっても、1~2年前ならともかく7年前ですし、原作の通りである以上、「当時はそうだったんだな」としか見ることはできない(換言すると、2022年にあわせてストーリーを勝手に改変しているほうがムチャクチャ)ので、減点なしにしています。
クライムコメディ
咲き乱れる男たちの肉体美。はじける汗と血しぶき。
あれ?これって囲碁のお話ですよねってくらいバイオレント。
前に見た「鬼手」も囲碁をテーマにした作品だったけど
こっちの方が「オーシャンズ」みたいなクライムコメディみが強い感じ。
賭け囲碁とやくざのノワール感
囲碁テーマの韓国映画と誤解してましたが、実際は賭け事とやくざの話に囲碁の要素がスパイス的に入っている感じ。チョン・ウソン主演で、騙し合いや血がしたたるバイオレンスシーンも多く韓国ノワール好きなら見て損はないと思います。
あらゆる要素がテンコ盛り、いかにも韓流なリベンジ囲碁アクション
ダメな兄の賭け囲碁のイカサマを手伝う羽目になった棋士は、ちょっとしたトラブルでイカサマがバレて見せしめに兄貴を殺され、自身も大怪我をした上に懲役を食らってしまう。刑務所で囚人や所長相手に囲碁と格闘技の腕を磨き所長との賭けに勝って仮釈放、仲間を集めて兄の復讐を開始する。
囲碁という華やかさから程遠い題材を扱いながらも、様々な道具を使ったイカサマや達人達による頭脳戦、最近の韓流のトレンドと言えるやたらナイフや包丁で切りつけ合う尖端恐怖症には拷問のようなアクション、笑いとペーソスがてんこ盛りの豪勢な作品。何でもかんでも囲碁対決で解決しようとするバカバカしい話なのに、軽快なテンポと役者の重厚な演技でコッテリとした復讐譚として説得力ある映画に仕立て上げる辺りに韓流の底力を見ました。
囲碁がここまで人気?
面白いのだけど、今一つすっきりしない感じ。
ここまで囲碁にかけるものなのか?
アクションが凄すぎて、ここまでやるか?
明かされないことも多しで・・・・
出ている役者さんや撮影レベルは高いです。
アンソンギ
実は凄く日活アクションっぽい。黒の賭博師とかみたいな。全身白のスーツだったり、ちょっと木村威夫っぽいセットだったり、冷凍庫で碁を打つ荒唐無稽だったり、敵のボスがペーターキュルテンっぽいナチ系だったり、ちょっと漫画っぽかったり。
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