劇場公開日 2017年2月24日

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「さすがのデミアン・チャゼル」ラ・ラ・ランド ま ど かさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5さすがのデミアン・チャゼル

2018年5月10日
iPhoneアプリから投稿

まず、本作がセッションに続いて2作目の作品ということには本当に驚き。監督としての才能は素晴らしいと思います。

ストーリーは、女優を目指すミア(エマ・ストーン)と、自分の店を開きたいジャズピアノ奏者セブ(ライアン・ゴズリング)の夢追う2人のラブロマンス。

曲は素晴らしいです。少し大人っぽくほろ苦いジャズミュージックはとてもロマンチックで素敵だと思います。

またダンスシーンは1番最初の車で踊るシーン程派手ではありませんが2人が夜明けにダンスするシーンなどは楽しく見られました。

また、映像がとても美しく、ララランドというタイトルに相応しい色鮮やかだけどギラギラしすぎてない感じの色彩感も好きでした。

あとララランドの注目されているオマージュシーン!
見ていて楽しかったです。いろんな映画がオマージュされていて監督の過去の偉大なミュージカル映画への尊敬が伝わります。

ただ、私が一つだけこの映画で苦手なところはやっぱりすこし切ないエンドなところです。

終盤、2人の夢がなかなか上手くは行かず、互いの心もすれ違ってしまいます。結局2人は別れてしまいますが、互いの夢は叶い、ミアは大女優になり、セブも自身の素敵なお店を持つことができます。
互いがいたからこその成長であり、成功であるのは互いにが1番よくわかっている………でもこの2人が結ばれるということにはなりません。
クライマックス、たまたま出会ったセブの店でもし2人が結ばれていたら……??みたいなシーンが流れるのですがそこはいやらしいなあと思ってしまいました(笑)
でも最後2人が互いにを認め合い会釈をするシーンにはじーんときました。私たちはこれで間違ってないと自信を持っているようにも見えつつ、どことなく切ない表情に見えました。

完全に好みだと思うので、こういう最後が好きな方からしたらすごく感動的なエンドなんだと思います。

総評してこの映画がすごく評価されてる理由はわかります。細部までの監督のこだわりが伺えます。

まぁ本当に個人的にですが、スッキリしたハッピーエンドを望んでたので星はすこし下げました……(笑)

ま ど か