イット・フォローズのレビュー・感想・評価
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怖いと言うよりは……悲しい
it can be passed by having sex
「生きる!」と「愛」の物語
序盤あたりでは、
ヤリマンモチーフのホラーかと思ってたけど、
決して そんなチープな話じゃなく
これは、
生き抜くこと、
愛すること、の二つを主題にした佳作!とても満足。
迫る死に対して恐怖するも、
ギリギリのところで
生き抜く術を模索する様に共感した
「座して死を待つ」には絶対ならない!
村上龍の「心はあなたのもとに」を連想、
死と隣り合わせの 第1級糖尿病患者が最期まで生き抜くためにやれることを最短距離で実行したことと本作のそれがリンク
心は〜の方がもっとロジカルな行動だけど
で、さらにもう一つのテーマ
愛!
これは、やっぱり ちょっと冴えないポール君の決意でしょう
グレッグに移すことを容認して その後も支援するポール
恐怖を実体験してもなお 自ら移されること望んだポール
※感染じゃなくて移す これ大切
ラストと
ジェイとポールの 手繋ぎシーンには
暖かい気持ちと 頑張って!の気持ちになった
Suedeの シングル
STAY TOGETHER
の世界観に近いかも
ヤリマンにならざる終えない
それ
事前に情報を仕入れないで見たら、びっくり仰天の怪作だろう。
何せ、
恋人とのSEXの後、睡眠薬で眠らされたヒロイン。
気付くと、廃墟で椅子に拘束されていた。
そして恋人から、ある衝撃的な話を聞かされる。
SEXで“それ”に感染し、別の相手とSEXして“それ”を感染させなければ、“それ”に執拗に狙われ、殺される…。
下手すりゃそこら辺に氾濫する低予算ティーン・ホラー、いやもっと言えば、キワモノ。
しかしながら、批評家絶賛、ロッテントマト高評価。
アイデアと新鋭監督の手腕が冴えた、怪作…いやいや、快作ホラー!
迫りくる“それ”が不気味。
“それ”は時には若者の姿で、時には老人の姿で、時には見知った姿でゆっくり歩き近付いてくる。
“それ”は神出鬼没、いつ何時現れるか分からない。
彼方から歩いて近付いてくる事もあれば、突然家の中、目の前に現れる事も!
“それ”はヒロインや感染した人物、そして見ている我々観客には見える。
が、他の登場人物には見えない。
今画面に映っている人物は“それ”かただの通りすがりか、妄想か狂言か現実か、ヒロインと一緒になって恐怖を体現。
ヒロインと友人たちとの青春ドラマ、微妙な恋愛感情が覗く青春ラブストーリーの要素も挿入。
一応真面目なホラーだが、“それ”の突飛な見せ方が時折“笑い”にも見えるユニークさ。
不穏なムードを醸し出しつつ、何処かアンニュイな雰囲気も漂わせ、音楽も含め、80年代のホラーを彷彿。
そして何より、「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」のヒロインにも抜擢された主人公のマイカ・モンロー!
残念ながらヌードシーンは無いが、キュートな魅力とほんのり色気をたっぷり堪能。
ホラー×美少女は鉄則!
じわじわ煽る迫りくる恐怖、設定など、すでにあちこちで指摘されている通り、あの傑作ジャパニーズ・ホラーを思い浮かべる。
見えない、分からないから怖い。
万国共通の恐怖。
“それ”が何かは見た人それぞれに委ねるとして、別の見方をすれば、ある意味合いが込められている気がした。
相手構わず性行為を持つ若者。
そのツケとして感染する病気。
“それ”は具現化した撲滅メッセージ…かもしれない。
奇妙で怖くて面白い!
なす術なし
ただゆっくりと"それ"が近づいてくる青春ホラーという謎ジャンル。
正体不明、原因不明、対策不明、何もかも不明の"それ"。死なない、見えない、変身できるとホラー史上最強クラスのチートで鑑賞後に圧倒的な絶望感を残す作品。
まず"それ"が謎過ぎるのが逆にいい。ホラー映画は恐怖の原因なり正体なりがわかった途端につまらなくなる。今作は最後まで"それ"が謎のままで終わる。ストーリー性という意味ではほぼ皆無だし、気になる伏線があるわけではないが、ホラーとしては質が良いと思う。
あとは音楽もいい。あの音楽のおかげで(せいで?)昼間の明るいビーチのシーンでも怖くなる。
あと"それ"の無表情さもいい。ただ淡々と殺そうとする様は何にも理由がないように見える。殺される理由もわからない。そこも怖い。
ティーンエイジャーを中心とした少し切ない青春要素もあるが、"それ"が謎すぎてあまり入ってこない笑。
ジェイが見た目の割に純情で初めて(?)の恋人と幸せそうに過ごす描写があったのにグレッグと昔寝たとか生きる為にビッチ化するなど裏切られた気分になるがマイカモンローが可愛いのでどうでもよくなる(長い)
ラストの絶望感と切なさは結構グッとくる2人の表情も悲しげだけど幸せそうでまたいい。
開始20分までが勝負。
開始20分までが勝負の一本。
予告を観て妙に気になり、ホラーが大の苦手のくせに笑ってしまうような下準備をして観にいって、結果ちょっとガッカリするというこのウラハラ。
古典的な音楽ドッキリを、堂々とやり切るところは好感度高し。
古き良きスラッシャー映画のオマージュか、青春映画の側面が強かったのも良し、全体のテンポも展開も良かった。
ただ…
「IT」より伽耶子のほうが断然怖いよね、コレ。
ホラーのはずが、ただの怪物映画になっていく展開が(面白くないわけではないけど)非常に残念。
人三倍怖がりの自分が普通に観られる、ビックリ装置になってしまったのが冒頭が非常に良かっただけにものすごい残念だった。
ラストは良いのだけれども、その前の展開とか「えぇ゛?!」となる感じとか。
やはり荒削りのところのほうが目立ってしまっている。
主演陣の「普通」加減も非常に良かっただけに、そこがもったいなく感じてしまった。
本気のホラーを期待せずに行けば、十分楽しめる作品。
じわじわ
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