「究極の絶望体験」イット・フォローズ みーやさんの映画レビュー(感想・評価)
究極の絶望体験
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この映画を見終わってから後ろが気になって仕方ない・・・。それくらい怖い映画だった。
我々に与えられる情報は「それはどこまでも追ってくる」「速度は遅く、歩いてくる」「姿を誰にでも変えることが出来る」「他人とSEXすることで移すことが出来る」「移した相手が死んだらまた自分に戻ってくる」程度だ。そんな限られた情報で最後まで結局、それが何だったのか分からない。これだけ実に後味が悪く、最高に厭な気分になる映画だ。まさか、こんな所でシャイニングに似た厭な感じを体感できるとは感動だ。音の使い方なんかも似てて見てるこっちの精神まで犯してくるような絶妙な効果を発揮してくれる。
展開はゆっくりだが緩が長い分、急が来た時の危機感も倍増しだ。そうは言っても中盤がやや冗長気味に感じた。ここだけが残念。
終わり方も希望と絶望がうまく合わさっていて気持ちがいい。人によって様々な捉え方が出来る本作は様々な姿に形を変える「それ」のようだ。
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