劇場公開日 2015年6月13日

  • 予告編を見る

「シェイクスピアの悲劇」アナーキー 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0シェイクスピアの悲劇

2018年12月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

寝られる

舞台を現代に置き換えた2000年作の『ハムレット』の監督マイケル・アルメレイダと主演イーサン・ホークが、同設定で再びシェイクスピアの戯曲に挑戦。
しかしこれ、とんでもなくつまんねぇ…。

麻薬王と警察の抗争、周囲の若い恋人たち、詐欺師の愛憎劇。
なるほど確かに話の設定はシェイクスピアっぽいが、訳が分からぬほど全く話に面白味が無い。
それに加え、皆、古典台詞をそのまま喋るのだから失笑モノ。
…いや、バズ・ラーマンの『ロミオ&ジュリエット』だって舞台を現代にして台詞はそのままだったけど、センスの違いだね。

強いて言うなら、イーサン・ホーク、エド・ハリス、ミラ・ジョヴォヴィッチ、ジョン・レグイザモ、アントン・イェルチン、ダコタ・ジョンソンら無駄な豪華キャスト。
何だか彼らが気の毒…。

本当に何を目的作られたのか、何を伝えたかったのか分からない珍作。
シェイクスピアもこんな作品に自分の名が原作者としてクレジットされているのを知ったら、その悲劇を大いに嘆き悲しむだろう。

近大