「アクションはスゴいけれど・・・。ツッコミどころは満載なクライムサスペンス!!」クリミナル 2人の記憶を持つ男 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
アクションはスゴいけれど・・・。ツッコミどころは満載なクライムサスペンス!!
【賛否両論チェック】
賛:記憶の移植によって陰謀に巻き込まれた主人公による、迫力のアクションの連続に圧倒される。かつては感情を持たなかった彼が、記憶の移植によって〝愛”を知っていく姿にも、また心温められる。
否:お粗末すぎるCIAや、そもそもの記憶移植の設定等、ツッコミどころは多数。主人公のキャラクターも好き嫌いが分かれるか。
〝記憶の移植”という、そもそもの設定自体がかなりツッコミどころがある訳ですが(笑)、陰謀に巻き込まれてしまった主人公が、混乱しながらも襲い来る敵と対峙していく様は、ハラハラかつ痛快です。アクションもド派手で、冒頭の逃走劇から始まり、大さん橋や大学構内での戦い等、迫力あるシーンの連続に、思わず息を飲みます。
また、元々は感情というものを理解出来ない凶悪犯だったジェリコが、ビルの記憶を移植されたことがきっかけとなり、ジルやエマと関わる中で、思いもよらない〝愛”という感情を理解していく様子も、どこか切なくて微笑ましい物語です。
CIAがかなりオマヌケなのはご愛嬌ということで(笑)。サスペンス好きには必見の作品といえそうです。
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